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クリスティアン・ツィマーマンの23年ぶりの新譜はシューベルト

2017.07.22.Sat.09:13
昨年2016年に聴いた音楽会でもっとも感銘を受けたのは、
1月に水戸芸術館におけるクリスティアン・ツィマーマンのピアノ・リサイタルでした。
オール・シューベルト・プログラムでした。
その時の演目は以下の通り。

シューベルト:7つの軽快な変奏曲 ト長調
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960

まさに晩年のシューベルトの心境に寄り添った素晴らしい演奏。
この時ほど、音楽を聴いてきてよかった…と思ったことって多くありません。
また、あの日のような演奏を聴きたいと思いながら、
私はいろいろな音楽会へ足を運んでいるわけです。

ツィマーマンは訳あって長くレコーディングを中止していました。
だから彼が1990年に録音した即興曲D899とD935のCDを聴きながら
あの夜の彼のシューベルトの演奏を思い出すことも少なくありません。

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昨日の正午、音楽好きの友人U氏に用事があって電話をしたところ、
「ツィマーマンが新譜を出すの知ってる?」という言葉にビックリ。すばらしき朗報
なんと昨年、私たちが聴いたシューベルトの20番、21番のソナタを
日本ツァーが終わった直後、なぜか新潟県柏崎市で録音をしていたらしい。
これは彼にとって23年ぶりのソロ・アルバムになります。
長く録音を封印していたツィマーマンですが、
自分でも納得できる会心のツァーができたことで
録音する気になったのでしょう。
U氏との電話を切った瞬間に、
ポチ買いしたのは言うまでもありません。
9月の発売が待ち遠しいです。

特に、ピアノソナタ第21番変ロ長調D960は私が偏愛する曲です。
これまでライブで聴いたピアニストの中で、
私にとってはクリスティアン・ツィマーマンとラドゥ・ルプーが最高峰です。
音から芳香が感じられたような気がしました。
ツィマーマンはバターの香り、ルプーはオリーブオイルw。

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