ヤノフスキが振る『神々の黄昏』その1|東京・春・音楽祭2017

2017.04.09.Sun.11:23
先週(4/4)の火曜日、上野の東京文化会館で、名匠マレク・ヤノフスキ指揮によるワーグナーの楽劇『神々の黄昏』を聴いてきました。上野公園の桜は9分咲きぐらでしょうか。上野駅の公園口は、花見の行楽客にオペラの入場者が加わったため、星の数ほどのヒトとサクラ。

開演1時間前にバイロイト音楽祭のように、ファンファーレ演奏があると聴いていたので、14時前に上野へ到着。すると演奏者が立つと思われるバルコニー前にはすでに人が集まっていました。ワグネリアンと覚しき男性たちの会話に耳を立てると「初日はジークフリート役がイマイチでしたねぇ」「代役だから仕方がないよね」「テンポが早かったね」など、いろいろ事前情報をキャッチできました。初日の感想がネットで飛び交っていたものとほぼ合致したものでした。

14時ちょうどに、ファンファーレがはじまりました。私は手持ちで動画も撮りました。『神々の黄昏』に出てくるジークフリートやブリュンヒルデのライトモチーフを基にした編曲でした。ブラスの皆さん、ちょっと練習不足かな…と思いながらも、ワーグナーの音楽にのせられて高揚感が湧いてきます。

https://www.youtube.com/watch?v=z7JPVwud-0c



ブラス・アンサンブルが引き、右をみると、ちょうど西洋美術館の正面。テオドール・シャセリオー展の開催を知らせる大きなパネル。そこには「ガバリュス嬢の肖像」。この美女のイメージは、『神々の黄昏』の役柄に相当するのは、主役のひとりブリュンヒルデというよりも、準主役級のグートルーネかな。その絵画の表情は、元ワルキューレ軍団のブリュンヒルデの屈強なアマゾネス的なイメージではなく、清楚で深窓の令嬢的なのでゲートルーネかなと考えますw。ワーグナーの愛人だったマルティデ・ヴィーゼンドンクとガバリュス嬢は容姿や雰囲気が似ているかも。そういうことを考えると、ヴィーゼンドンクと付き合っていたころに作曲した『トリスタンとイゾルデ』で、主人公たちが飲んだ媚薬と、ゲートルーネがジークフリートに飲ませる薬酒が重なってみえてきます。ワーグナーは物語を展開させるために、媚薬や薬薬や聖杯など「飛び道具」を使うのが好きですよね。

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開演まであと1時間。私がすぐに入場せずに、上野公園の方まで歩いてみました。上野公園の春爛漫の中、オペラ開演前の高めのテンションは、なんとも言えぬものがあります。

(続 く)

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