舛添前都知事と横綱白鵬

2016.06.24.Fri.23:35
昨日、母の通院の付き添いでした。
待合にあった週刊誌の中に
「国家の品格」の著者・藤原正彦氏の
とても興味深いエッセイ「都知事の誤算」がありました。
ここでは辞職したばかりの舛添前都知事と
横綱の白鵬の類似点を指摘してます。

舛添氏の公費の使い方は
「違法ではなかったが不適切」という第三者の評価でした。
つまり法律的にはシロなのだから、辞任する必要はないと
東大法学部卒の秀才・舛添氏は確信していた。
だから今回の辞任は彼自身、非常に不満に思っているはずだと…。

「しかし頭の良いはずの彼が、
日本人の善悪が、合法か不法かではなく美醜、
すなわちきれいか汚いかで決まることを知らなかった。
嘘をつく、強欲、ずる賢い、卑怯、信頼を裏切る、利己的、無慈悲、さもしい、
あさましい、ふてぶてしい、あつかましい、えげつない、せこい…はすべて汚い。
公のためにつくす、正直、誠実、勇気、検診、忍耐強い、
勤勉、弱者への思いやり、潔い…は美しい。
日本人のこの道徳基準に無頓着なまま、不法でなければ万事OKとばかりに
自らを正当化しようとした。」

舛添氏のありようが、
最近、横綱白鵬の「かち上げ」という荒技をつかうことに
非難が集まっていることに通じると藤原氏は書いています。
確かに「かち上げ」は禁じ手ではないです。
白鵬にとっては規則で認められた技で勝ったのだから、
勝利にブーイングが起きることには不満であるにちがいない。
私のような相撲に詳しくないものがみても、
横綱としての品格が感じられない勝ち方です。
相撲通には「かち上げ」は汚い技と考えられているそうです。

「大相撲の頂点に立つ横綱は正々堂々と相手を受け美しい技で勝ってほしい。
日本人の善悪の判断を美醜で決めていることに
白鵬には理解ができていないのだ。」と書かれています。

まとめとして、今回の一件を
「①不法なことをしていない都知事を国民の美醜感覚が辞任に追い込んだ今回の事件」と評し、
「②日本文化の真髄の表れであり、世界へのよいメッセージでもあった。」としめています。

私、①には同意できますが、
②に関してはちょっと疑問です。
むしろ国外の方からみれば、日本とのつきあい方って
ちょっと難しいと思われるような気がします。

先日、市川市で住宅地に建設予定だった保育園が
近隣住民の反対で建設が取りやめになったと報道されました。
建物は建築基準法に則って設計され、
キチンと確認申請が済んだ計画なので、法律的には問題なしです。
しかし、子どもの声がうるさい!接道の幅が狭いので危険!など、
建設反対の声があがり、かつそれをおもしろがるマスコミによって
待機児童が多い市川市の保育園建設が潰されてしまいました。
私も建築設計の仕事をしているので、
こういう事件が起こるのは極めて残念ですね。
撤回された新国立競技場のザハ案の騒動にも
ちょっと似たような臭いがします。
案の是非ではなく、最初のコンペの方法そのものが悪かった。

法律には、一部の人たちの都合でつくられた悪法もあるので、
一概に舛添事件と市川の保育園の一件が「適法なのに…」という
同じ枠でくくれないとは思います。
しかしこういうことが起こるたびに、
何のための法律なの?誰のための法律なの?
と疑問に思うことは少なくないです。
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コメント
残念です
今晩は。その某藤原氏は相撲を全くご存知ない、そして白鵬がお嫌いなのでしょう。白鵬という心技体揃った大横綱をご存知ない。それを鵜呑みにされて白鵬の品格云々を書かれる海老根聡さん、貴方も如何なものかと思います。かちあげは技の一つです。詳しくない、とご自分でも仰っていながら大変不快な記事をお書きになりましたね。お二人とも残念な御方です。

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