思い出の「食」、さがします

2016.02.09.Tue.08:33
昨年末、「孤独のグルメseason5」が終わってしまい、
私が見たいと思うドラマがない状態がつづいていました。
(朝ドラ、大河ドラマも見ていません。)

そんな時、「鴨川食堂」なるドラマ予告に興味が湧き
時間がある時に見ようと思い、撮り溜めています。

「鴨川食堂」という音の響きから
思い出すのは、映画「かもめ食堂」です。
フィンランド・ヘルシンキに日本人女性が
日本の家庭料理のお店を開くというお話でした。
美味しいものには国境がないというオチだったでしょうか。

先日、近所の図書館へ行った時、
その「鴨川食堂」の原作を図書館で見つけ借りてきました。
こっちは一気に読んでしまいました。

内容を簡単に記します。
舞台の「鴨川食堂」は
京都・東本願寺の近くにあり、看板がありません。
この食堂の裏メニューは、
かつて食した思い出の味、もう一度食したいを
少ない手がかりから再現してくれるというものです。
○○さんが作ってくれた☓☓とか、
○○さんと一緒に食べた☓☓とか。
この食堂のお代は、経費や食材費などひっくるめて
お客がその満足度に見合う額を
最後に振り込むことになっています。

ネタバレになるので、多くは書きませんが
子供のときに食べた鯖寿司を依頼していた
ある男性の言葉が印象的でした。

「若いときは
無条件に旨いものに屈するんだがね、
わたしらのように歳をとってくると
思い出というスパイスに
心惹かれるようになるものなのさ。」

ドラえもんのタイムマシンがない私たちにとって
思い出という無形のものを
食によって時間を遡及できるというのは
なかなかロマンティックでノスタルジックだと思います。

私の場合は、
亡くなってしまった方がつくってくれた食べ物、
あるいは無くなってしまったお店やレストランの味に
懐かしみを感じますね。

ちなみに私の食の思い出は
カレーが多いです。
(だからインド好きなのか?)

子供の時に知人のおばさん(故人)がつくってくれたライスカレー。
そのおばさんは、カレーライスじゃなくてライスカレーと呼んでいました。
普通の家庭料理なのに、独特の風味がありました。
「なにか食べたいものがある?」と訊かれると
私の答えはいつも「カレー」でした。
40年ぐらい前のことなので、
今、出回っているような特別のスパイスをつかっていたとは思えません。
まったく手がかりがないので鴨川食堂に依頼ができません。

小学生の時、家族で東京へ遊びに行った時のこと、
新宿駅地下で食べた具がほとんどないカレー。
おうちカレーのような野菜などの具材が溶けてしまっていて
ご飯にルーが掛かっているだけ。
いままで食べた中では、いちばん辛いと思ったけれど美味しかった。
子供の時、スパイシーという概念はありませんでした。
大人になってから探しまわったけれど見つけられなかった。
閉店してしまったお店のようです。

自宅でカレーをつくっていた時、
思いつきでカルダモンの種を細かく砕いていれてみたら
とても爽やかな味がしました。と同時に、
インドへ行った時、これと似た風味を
どこかで味わった気がするのですが、
それが何処だったか思い出せません。

「鴨川食堂」のオチは、
思い出の味ってプレイスレス!ということでしょうか!
たしかに心の中にある味(記憶)は
買うことが出来ませんからね。

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