上野耕平氏のサクソフォンを聴いて@水戸芸

2015.12.24.Thu.18:32
昨夜、水戸芸術館へひさびさに行ってきました。
FBフレンドのF.Eさんから熱心なお誘いがあり、
クリスマス・プレゼント・コンサートを聴くためです。
コンサートの出演者のひとり、
上野耕平氏(東海村出身・東京芸大4年)の
サクソフォーンの演奏をぜひ聴いてほしいと
ずっと前から言われていて、やっとその機会がきました。

F.Eさんのお嬢さんと上野氏は小学校の同級生。
家同士も近いらしい。
ひょんなことから、小学校の金管パンドに入ることを
上野氏を勧めたのがF.Eさんで、
それが彼の音楽人生のはじまりになってしまったそうです。
だから、F.Eさんは自称「上野くんの応援団長」です。
第28回日本管打楽器コンクール、
サクソフォン部門で第1位と特別大賞をゲット、
昨年の第6回アドルフ・サックス国際コンクールで第2位、
テレビやラジオなどにも出演するなど、
若手サックソフォン奏者のライジングスターです。

彼のコーナーは「サクソフォンの詩」と題し、
ピアノの黒岩航紀氏との共演で
アルフレッド・リード作曲の「バラード」と
ジョージ・ガーシュウィン作曲の(長生 淳 編曲)
「ラプソディ・イン・ブルー」が演奏されました。

最初の「バラード」はアルト・サックスで演奏。
冒頭の主題の演奏が非常に表情豊かで素直。
彼のセンスの良さと性格がなんとなく感じられました。

二曲目の「ラプソディ・イン・ブルー」の編曲版は
原曲のオーケストラのパートをピアノで、
ピアノ独奏部分など主要メロディをサックスで吹くというもの。
原曲冒頭のクラリネットのソロが
アルトサックスで吹かれた瞬間、
それがクラリネットに似たとろけるような響きでビックリ。
ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックスの3台を
メロディの音程や雰囲気に併せて
持ち替えながら演奏されました。
圧巻の演奏ですばらしかったです。
原曲の都会的でスタイリッシュな音楽が
サックス独奏用に編曲されることで、
よりジャズ色が強い演奏になって、
この曲のおもしろさをより感じさせてくれました。
将来が嘱望できるサクソフォーン奏者だと思いました。
上野氏を音楽の道へ入るきっかけをつくってしまった
F.Eさんも満足そうでした。

私、常々、サクソフォンという楽器の
多様性や柔軟性には着目していました。
クラシックやジャズだけでなく、
さまざまなシーンで使われます。
また音色の高低によって、いくつも種類がある。
必要によって演奏者は持ち替えて演奏することができます。

6年ほど前、水戸芸術館で催された
「SAXOPHONES MEET KEYBOARDS」という音楽会は
サックス奏者の平野公崇氏を軸に、
ジャズピアノの山下洋輔氏とチェンバロ奏者の西山まりえ氏が
共演するという画期的なものでした。
サックスがバロックからジャズまでをカバーできる
可能性を示してくれました。

また夏にFM「音楽の迷宮」で放送された昭和音大の
サクソフォーン・オーケストラが演奏した
ベートーヴェンの第九(第4楽章)にもビックリ。
画期的だと思いました。

上野氏には、
サクソフォンの新しい可能性を追求した
演奏活動をしてほしいと思っています。



■クリスマス・プレゼント・コンサート2015
■2015年12月23日(水)17時@水戸芸術館

【企画・おはなし】池辺晋一郎
【演目】

1 幕開けにシェイクスピアの音楽を
  波多野睦美(メゾ・ソプラノ)、
  つのだたかし(リュート)、
  池辺晋一郎(ピアノ)
~シェイクスピアの時代のリュートソング~
 ダウランド:甘い愛が呼んでいる、
 悲しみよ とどまれ、彼女はいいわけできるのか?
~『オセロー』から~
 作者不詳:柳の歌
 池辺晋一郎:柳のうた
~『ハムレット』から~
 ダウランド:ウォルシンガム/池辺晋一郎:恋人のまことの心
~『十二夜』から~
 作者不詳:俺が小さな餓鬼のころ
 池辺晋一郎:おいらがちっちゃいこどものころにゃ
~『お気に召すまま』から~
 モーリー:それは恋人たち
 池辺晋一郎:恋人たちは春が好き

2 ギターは地球の音楽を奏でる    木村 大(ギター)
 坂本龍一:戦場のメリークリスマス
 ジプシー・キングス:インスピレーション
 チック・コリア:スペイン
 木村 大:アース

3 サクソフォンの詩
 上野耕平(サクソフォン)、
 黒岩航紀(ピアノ)
 リード:バラード
 ガーシュウィン(長生 淳 編曲):ラプソディ・イン・ブルー

4 キャロルの歌声は変わることなく
  コール・ヴィステリー(合唱)、
  齋藤由美子(指揮)、
  千田悦子(ハープ)
 ラター:踊りの日(ダンシング・デイ)
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