京都の美術館で褒められた話

2015.11.02.Mon.21:00
先週の10/29木曜〜11/1日曜まで関西へ行っていました。
木金は私の自由時間、土日が仕事でした。
茨城空港から神戸空港まで1時間20分ほどで飛べるようになって
関西へもたいへんに行きやすくなりました。

10/29は正午前に神戸空港に着くと、
ポートライナーとJRを乗り継いで東福寺へ。
重森三玲が作庭したお庭をみるためです。
その後、市バスで京都国立博物館へ。
(滋賀県の知人K氏が招待券を送ってくれました。)

美術館についてビックリ!
ものすごい人の数。
今、ここでは

琳派誕生400年記念
「琳派展− 京(みやこ)を彩る」

という大規模な展覧会が行われています。
国宝・重文クラスの美術品が
ゴロゴロ展示されています。
日本の至宝が集結すれば、
大勢の人が集まるのは道理でしょう。

その中にあって、3組の風神雷神図屏風が
2週間の間だけ、75年ぶりに並ぶ期間があることが話題になっていました。
・国宝 風神雷神図屏風 俵屋宗達筆 建仁寺
・重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳筆 東京国立博物館
・風神雷神図屏風 酒井抱一筆 出光美術館
私が関西に滞在している期間とこれらの同時展示が
偶然に重なってくれてとても幸運でした。

会場内は混雑していて、
すべての展示品を十分に鑑賞することが出来ませんでしたが、
これら3組の風神雷神だけはじっくりと見てきました。

解説では、最初に宗達が描いたものを光琳が、
そして光琳が描いたものを抱一が模写したとされています。
宗達のオリジナルを、後継者が模写したというのではなく、
琳派の伝統を受け継ごうとする気概がよく感じられます。
そしてそれぞれに、特徴があり、個性がよくでているのが分かります。

ちなみに私が仕事がら、「琳派展」だけでなく
できたばかりの京都国立博物館の新館に相当する
谷口吉生氏設計の「平成知新館」がみたかったのです。
現代的な表現で「和」が表現されたステキな建築でした。
デザインはきわめて抽象的ですが、
非対称性、美しいプロポーション、目地、光の入れ方などから
歴史や自然との関係性を考えて設計されたことがよく分かります。
となりのルネサンス調の本館とは対極的ですね。

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館内をひととおり見た後、
人の多さに壁壁して
ベンチにすわってグッタリしていました。

するとロビーのある一角に
「琳派デザインに挑戦」というワークショップのコーナーがありました。
美術ボランティアの方に「どうですか?」誘われたので、
やってみることにしました。
琳派とは、江戸時代に現れた装飾的な作風のことで、
俵屋宗達、尾形光琳・乾山、酒井抱一といった芸術家の一群を
ゆるやかにつなぐ言葉になっています。

このワークショップでは最初に
琳派の構図のポイントがボランティアから解説されます。
たとえば、

「繰り返し」
「はみ出し」
「余白をとる」
「ジグザクに置く」

その後、
うすいベージュに団扇の輪郭だけが印刷された紙が渡されます。
そこに松、鶴、竹、紅葉、鹿、波などの伝統的な文様のスタンプを
その団扇の枠に自由にスタンプして琳派風のデザインするというお遊びです。

私が考えたのは
用紙がうすいベージュだったので、
その色が近い金色の「さざなみ」のスタンプで
無地にある程度のテクスチュアをつくりました。

その後、左側にさざなみの余白を残すようにしながら、
一方に右側には鹿を繰り返し、
紅葉の図柄を赤、緑、銀と色を変えながら
ジクザクにスタンプ、同時にはみ出しながらやってみた。
柄のところは、クレヨンで、黒と利休ねずみを交互に塗って、
ハサミで団扇形に切り取って完成。
すこしは琳派の様式感が出ていますか?

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自分では、他の方よりはまあまあイイかな♪思っていたら、
美術ボランティアの方が、私の作品をたいへん褒めてくれました。
「こんなデザインをした人、いままでいませんでしたよ、ステキ!」と…。
「褒めすぎですよ」と私は苦笑い。

何のイメージなのか問われたので、
「奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき
という百人一首の猿丸太夫のお歌をイメージしてみました」

と京都の方にウケそうな言葉をサラッと言って
ボロが出ないうちにその場をスーッと立ち去りました。

なぜなら
翌々日、Jリーグ・ヤマザキナビスコ杯の決勝をひかえた
私が熱心に応援する鹿島アントラーズのことが気になっていたので
鹿島の勝利を念じて、赤い鹿のスタンプを効果的に使ったデザインにもしたい
というのが一番のデザイン趣旨だからです(笑)

赤い鹿が3匹、金の鹿が1匹というのは
3−1ぐらいで勝ちたいなぁとうい願望でした。

2日後の15時すぎ、
鹿島勝利の吉報が神戸市内をタクシーで移動中に入りました。
3−0で大勝利でした。
福を運んでくれた「鹿うちわ」になってくれました。
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