逆遠近の階段@つくば

2015.10.20.Tue.23:39
先日、所用でつくばセンタービル内にあるホテルに入りました。
この建築は磯崎新氏の設計です。
わが国のポストモダンを代表するこの建築は
歴史的な名建築の引用がいろいろ用いられていて、
隠喩や象徴をちりばめたマニエリスム的な作品です。
たとえばミケランジェロが設計したローマのカンピドリオ広場を反転した広場、
ルドゥーが設計したフランスのアルケスナンの製塩工場の柱など。

ホテルのホールに入ると
地階へのアプローチの階段が
なんと逆遠近になっていました。
それは階段が平行ではなく、
上りと下りの階段幅がちがっているということ。
つまり広い側からみると遠く感じ、
狭い側からみると近く感じるという
錯視効果があるということです。

roma2.jpg


私、この階段をみて、
スカラ・レジアという17世紀にベルニーニが設計した
ローマ・ヴァチカン宮殿のサン・ピエトロ広場から教皇庁に通じる
段階柱廊を思い出しました。
ここにも、つくばセンタービルと同様に
階段の上り下りの階段幅を変えることで
奥行き感をより感じさせるような仕掛けになっています。
この考え方も、磯崎氏は引用していたようですw。
ホテルの中に入ってみてはじめて気が付きましたw。

roma.jpg
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