今年のベストCDはフリッチャイ指揮のベートーヴェンの最販盤

2014.12.27.Sat.11:26
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今年もクラシック音楽のCDは人並み以上に買ったと思います。
その中でいちばんのお気にリは、48歳で夭折したハンガリーの指揮者、
フェレンツ・フリッチャイが指揮したベートーヴェンの交響曲と序曲を集成化したもの。
オーケストラはベルリン・フィルなど。
交響曲第1、3、5、7、8、9番、レオノーレ#3,フィデリオ、エグモントの各序曲。

単売されていたものが、BOX化されて価格が下がった上に
50〜60年前の録音がハイビット・ハイサンプリングによって
音質が非常によくなったということなので、買ってみましたが、
大正解でした。

白血病と闘いながらのフリッチャイの命を削るような指揮、
昔のフルトヴェングラー時代のベルリン・フィルの音が体感できるというだけでなく、
大バリトン歌手のフィッシャー=ディースカウが歌っている唯一無二のの第九など
いろいろな意味で聴きごころがあると思っています。
特に私は3番と5番が気に入っています。
(時間がある時に感想を書きたいと思っています。)

全体的にじっくりと歌い上げるようなフリッチャイの指揮にもかかわらず、
第九に関しては、インテンポよりもやや早いと感じました。
しかしそこのは年代ものの銘醸ワインの凝縮感のような音楽づくりがされているので
私はまったく奇異に感じません。
一方で先週、FMラジオで聴いたN響の第九のライブ放送における
フランソワ・グザヴィエ・ロトの指揮は
ただ早いだけの演奏で意味不明な内容で正直ガッカリでした。
先日、歌劇「ペレアスとメリザンド」のすばらしい演奏をしたN響とは
まったく別のオーケストラになっていました。

ただこのCDで不満は二点あります。
①ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの声は第九に合っていない。
②ジャケットのデザインが気に入らない。

①に関して
膨大な録音を残したバリトン歌手のディートリヒ・フィッシャー=ディースカウが
第九に関しては、フリッチャイと共演しただけ録音だけなのか不思議ではありますが、
思い当たるのは
・自分の声質が第九にはあまり合っていないと自己判断したから。
・フリッチャイとの演奏以上のものは今後ありえないと思い封印したから。
のどちかかでしょう。
第4楽章、「歓喜の歌」の序唱というべきバリトン歌手の独唱は、
ディスカウのような「語る」ようなやわらかい歌い方よりも、
少々、荒くても、ドスが利いた重い声の方がピタッとハマります。
したがって、第1〜3楽章のすばらしい演奏を聴いた後、
少し間をおいて、第4楽章をベツモノとして聴いたほうがよいと思っています。
これは第九の作曲経緯と未完に終わった第10番「ドイツ交響曲」との関わりを考えたら
合理的なような気がします。


②に関して
CDのケースのデザインがなんとも文字だけで貧相だと思っていました。
①はどーにもなりませんが、②については自分でカスタマイズできます。
昔、買った「LPジャケット美術館」という本に
全く同じ音源のフリッチャイの第九のデザインがあったことを
私、思い出したのです。

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このジャケットに描かれているベートーヴェンの肖像は
20世紀アメリカの反骨の社会派の画家ベン・シャーンの作品なのです。
ベン・シャーンのベートーヴェン像は、
気難しく孤高な感じと、芸術家としての意思の強さがよく出ています。

思い出すのは2012年の仙台出張の途中、
福島県立美術館で「ベン・シャーン展」をみてきたことです。
フランスのドレフュス事件(ユダヤ人排斥運動を背景にした冤罪事件)を題材にしたシリーズや
1954年の核実験で被爆した第五福竜丸を題材にした「ラッキードラゴン」シリーズなど
実作を見てとても感銘を受けました。
311大震災後、原発事故が起きた福島県で
「ラッキードラゴン」が展示されることに非常に意義を感じました。

この本をスキャンして、photoshopで画質や大きさを調整して
上質の紙に印刷したものに差し替えました。
やっと自分好みのモノになったと自画自賛しています。
世界で唯一無二の私だけのCDボックスの出来上がり(^_^)v

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