薬師寺東塔の「飛天」とブリュッヘンの「笛」

2014.08.15.Fri.09:32
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先週、東京へ出張した時に、どうしても調べたいことがあって
上野の東京芸大の図書館をひさしぶりに立ち寄りました。
ちょうど、エントランスホールには
奈良・薬師寺東塔の頂部にある
水煙のレプリカが展示されていました。

私、この水煙の中で天女が笛を吹いている
「飛天」と呼ばれているレリーフが好きなのです。
それは
高校生の時に使っていた現代国語の教科書にあった
作家・福永武彦の「飛天」という随筆を読んで以来でしょうか。
雲の上で天女あるいは楽士が音楽を奏でている
というイメージをずっと持っています。

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そして、昨日の夕刊で
世界的な古楽器演奏隆盛の立役者となった
オランダのリコーダー奏者、指揮者のフランス・ブリュッヘン氏(79)の訃報を知りました。
アバド、マゼール、ブリュッヘン…、クラシック音楽の巨匠の逝去がつづきますね。
彼は「18世紀オーケストラ」を創設して、
ベートーヴェンらが作曲した当時の響きを再現する手法で高い評価を得てきました。
残念ながら、私は実演に接する機会がありませんでしたが
彼が演奏するレコードやCDは昔から聴いてきました。

私がブリュッヘンの演奏を聴いたのは、
高校生のころ聴いたFM放送の番組からでした。
ブリュッヘンの訃報を知った後、
彼が若い頃のリコーダー演奏を聴いたりすると
先週、みた薬師寺東塔の「飛天」のように、
永遠の音楽を雲の上で奏でている姿を
私が想像してしまうのは自然なことです。

彼のリコーダーの響きって、
長調なのにどことなく暗い翳りのようなものがある一方で、
短調なのに雲の合間から光りが差し込む感じがします。
ご冥福をお祈りします。

you_tubeにあったブリュッヘンがリコーダーで演奏している
バッハの無伴奏チェロ組曲の動画を貼ります。

https://www.youtube.com/watch?v=8HqM2tW3COg
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