ベルゴンツィが歌う“五月の晴れた日のように”

2014.07.28.Mon.13:20
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オペラ関係の日記が
3日続いてしまいました。

昨日、イタリアのオペラ歌手カルロ・ベルゴンツィ(90)が
7月25日に亡くなっていたというニュースが世界中に打電されました。
彼はヴェルディ・テノールとして有名でした。
アバド、マゼールなど、一時代を作った音楽家の訃報が続きますね。

日曜の午後は、ベルゴンツィの追悼ということで
彼が歌うCDのいくつかをずっとかけていました。
ライブを聴いてみたかった歌手ですね。
ウチにあった彼のCDのいくつかの中で、
、イタリア・オペラの「アリア集」の
ジョルダーノ作曲の歌劇「アンドレア・シェニエ」、
第4幕のアリア“Come un bel dì di maggi (五月の晴れた日のように)”
が特に印象に残りました。

かつてマリオ・デル・モナコの声は、
「黄金のトランペット」と評されましたが、
もし私がカルロ・ベルゴンツィの声を形容するなら
「蒼穹をつらぬく大理石の柱」という感じでしょうか。

特にアンドレア・シェニエのアリアを聴いてそう思いました。
このアリアは監獄で死刑の執行前に
理想に燃え理想に死した詩人アンドレア・シェニエが
辞世の「詩」として歌います。

ベルゴンツィの朗々とした力強い声の輝きとものすごい気迫、
そして死のうとする詩人シェニエの叫びが
天に届くようなイメージを持ちました。

彼は死してなお、
オペラを演じていたと言えそうです。



五月のある晴れた日にように
微風の接吻を受け、
光の愛撫を受けて
大空に消え去るように、
韻律の接吻と
詩情の愛撫を受けて
私は、私の生涯の
至高の頂きに昇る。
人それぞれの運命に添って巡りゆく車輪は
まさに既に私を死のときへと近づけ、
おそらく私の詩の
最後の一節を綴り終わる前に
死刑執行人は私に告知するだろう、
生命の終わりを。
詩よ、最高の女神よ、
ここで今、一度、あなたの愛する詩人に
心象の閃きを与え
常のごとき炎を燃え上がらせたまへ。
あなたが心の中にはつらつと姿を現したもう間に、
私はあなたに韻律をもって捧げましょう。
死にゆく者の凍りつく吐息を。



you_tubeにベルゴンツィが歌う
“五月の晴れた日のように”がUPされていたので貼ります。
https://www.youtube.com/watch?v=BtEdh6QLKDE





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