二匹のカタツムリ、葬式に出かける

2014.07.24.Thu.13:08
7/19、土曜日の午前中、FM放送でゴンチチが司会をしている
「世界の快適音楽セレクション」を流しっぱなしにしていました。
その時に流れてきたレ・フレール・ジャックが歌う

♪二匹のカタツムリ、葬式に出かける♪、

洗脳ソングのように
いまなお私の頭に残っています。

フランスのカフェが似合いそうなオシャレなシャンソンです。
かつて訪れたマルセイユやニースを思い出しながら、
その日は昼間から
パスティスを炭酸水で割って飲んでいました。
下の動画は、you_tubeでひろってきたものです。

https://www.youtube.com/watch?v=ks7BfmIFk00


今日になって、詞の内容を調べてみました。
ジャック・プレヴェールの有名なもので
フランスの子供は暗誦させられるようです。

彼は77歳の生涯のなか、
詩やシナリオやシャンソンという
言葉の刃を用いることで権威にたいして反抗し、
自由を歌い続けたそうです。

検索したら、以下のような言葉を発見。
自由と幸福を侵害しようと企てる者への
本能的な感情の抵抗をうたっています。



頭ではノンと言い、
心ではウイと言う
愛する者にはウイと言い
先生にはノンと言う

そしてノンと言った彼は
書くのである。

不幸の黒板に幸せの顔を   
(劣等生)



こういう言葉、いいなぁ。
私は大好きです。
中2のころの心境に似ていませんか?


「二匹のカタツムリ、葬式に出かける」も
いろいろな含みを持っている詞だと思います。

喪服を脱いで着替えなさい
いのちの色に
するとあらゆるものが
生きてる歌をうたいだす

詞を単純化すると
このようなようなメッセージが
浮かび上がってくるように思われます。

こういう音楽を聴きながら
カタツムリのようなスロー・ライフに過ごせば
楽しく自由に、美味しいお酒が飲めそうです。
にんにくとバターを利かせたエスカルゴ、食べたい~。

原詞と訳詞は
以下の通り。



La chanson des escargots qui vont à l’enterrement

A l'enterrement d'une feuille morte 
Deux escargots s'en vont
Ils ont la coquille noire
Du crêpe autour des cornes
Ils s'en vont dans le soir
Un très beau soir d'automne
Hélas quand ils arrivent
C'est déjà le printemps
Les feuilles qui étaient mortes
Sont toutes réssucitées
Et les deux escargots
Sont très désappointés
Mais voila le soleil
Le soleil qui leur dit
Prenez prenez la peine
La peine de vous asseoir
Prenez un verre de bière
Si le coeur vous en dit
Prenez si ça vous plaît
L'autocar pour Paris
Il partira ce soir
Vous verrez du pays
Mais ne prenez pas le deuil
C'est moi qui vous le dit
Ça noircit le blanc de l'oeil
Et puis ça enlaidit
Les histoires de cercueils
C'est triste et pas joli
Reprenez vous couleurs
Les couleurs de la vie
Alors toutes les bêtes
Les arbres et les plantes
Se mettent a chanter
A chanter a tue-tête
La vrai chanson vivante
La chanson de l'été
Et tout le monde de boire
Tout le monde de trinquer
C'est un très joli soir
Un joli soir d'été
Et les deux escargots
S'en retournent chez eux
Ils s'en vont très émus
Ils s'en vont très heureux
Comme ils ont beaucoup bu
Ils titubent un petit peu
Mais la haut dans le ciel
La lune veille sur eux.



『葬式に行くカタツムリの唄』
ジャック・プレヴェール

死んだ葉っぱの葬式に
二匹のカタツムリがでかける
黒い殻をかぶり
角には喪章を巻いて
くらがりのなかへ出かける
とてもきれいな秋の夕方
けれども残念 着いたときは
もう春だ
死んでいた葉っぱは
みんなよみがえる
二匹のカタツムリは
ひどくがっかり
でもそのときおひさまが
カタツムリたちに話しかける
どうぞ どうぞ
おすわりなさい
よろしかったら
ビールをお飲みなさい
お気が向いたら
パリ行きの観光バスにお乗りなさい
出発は今夜です
ほうぼう見学できますよ
でもわるいことは言わないから
喪服だけはお脱ぎなさい
喪服は白目を黒ずませるし
故人の思い出を
汚します
それは悲しいこと 美しくないこと
色ものに着替えなさい
いのちの色に
するとあらゆるけだものたちが
樹木たちが 植物たちが
いっせいに歌い出す
声を限りに歌い出す
ほんものの生きてる唄を
夏の唄を
そしてみんなはお酒を飲み
そしてみんなは乾杯し
とてもきれいな夕方になる
きれいな夏の夕方
やがて二匹のカタツムリは
自分の家へ帰って行く
たいそう感激し
たいそう幸福なきもちで帰る
お酒をたくさん飲んだから
足はちょっぴりふらつくが
空の高い所では
お月さまが見守っている。

(小笠原豊樹・訳 )




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