なぜブラジルはドイツに大敗したのか?

2014.07.12.Sat.15:25
ブラジルW杯の準決勝ブラジル×ドイツは、
1-7という信じられないスコアで、
ブラジルは歴史的大敗をしました。
目を覆いたくなるような悲劇的な試合でしたが、
なぜブラジルがこのような大敗をしたのか
ビデオを何度も見返して検証してみました。

ひと言で言うなら
「冷静なドイツを相手にして、気負いのブラジルが自滅した」
と、私が考えました。

前半の試合の入り方、ブラジルは悪くなかった。
むしろドイツを攻めていました。
しかし、見方を変えれば、ドイツはブラジルの出方を
よくリサーチしていたように見ることもできます。
ネイマールやチアゴシウバの欠場で代わりに出た選手の能力の見極め、
パスの出所、守備のキーマンは誰か?など。

ある程度、ブラジルの戦い方を見切ったドイツは
ドイツはストロング・ポイントである右サイドから
ラーム、ミューラー、クローゼらが仕掛けてきました。
1点目、2点目、3点目は
すべてドイツの右サイドが起点になっています。

■ドイツ1点目(前半11分)
ドイツの右サイドの深い位置でフッキのパスミスを奪っての速攻。
それで得た右CKがうまくぬけてミューラーが押し込みました。
ワンツーマンでミューラーに付くはずのCBのダヴィドルイスが
とても悔しがっていたのが普通じゃなかったので、
ビデオを何回か見返すと、
クローゼがダヴィドルイスをしっかりブロックして、
ヴィドルイスの守備を一歩、遅らせて、
ミューラーがフリーになっていましたね。

■ドイツ2点目(前半23分)
右サイド高い位置からのスローインを受けたミュラー、
その横パスを受けたクロースが
スペースに走りこんだクローゼにちょんとパス、
そこに走りこんだミュラーがダイレクトに蹴りこんでゴール。
ここでは、
ミュラーの横パスを通すスペースをつくってしまったオルカルの軽率さ、
その横パスに飛び込んでしまったフェルナンジーニョの凡ミス、
全体的に間延びして、寄せが甘いブラジルの守備など
たくさんの守備的故が同時多発的に起こっていることがわかります。

いつもとちがうミスの連鎖に
ブラジルが冷静でいられるはずがないですね。
ドイツは今大会、1試合あたり2点失点が最高です。
3点を取らないとドイツに勝てない
と思うだけでフツーは茫然自失です。

前がかりになったブラジルに対して、
3点目以降は楽々にドイツは奪取。
ここで踏ん張れななかったのがブラジルの致命傷でした。
主将のチアゴシウバがいなくても、
ベテランのカカあたりがセレソンに選べれていたら
まだ打つ手はあったように思われます。

■ドイツ3点目(前半24分)
2点目からの1分後、ブラジルは完全に足が止まってしまいました。
ドイツに2列目、中央にいたクロースが右のエジル、ラームとつなぎ、
右サイドからのマイナスのパスにミューラーがスルー。
ブラジルの守備は誰も反応できず、
クロースは楽々ゴール。完璧な崩し。
この得点で事実上、試合は決まりました。

今大会のブラジルは守備的なチームでした。
しかし、不用意な先制をされたあげく
守備が混乱し、修正できずに終わってしまった感じ。
の軸であったチアゴシウバが
コロンビア戦の要らない警告で出場停止になったことが痛かった。
彼がいたら、まだ立て直すチャンスはあったはず。

■ドイツ4点目(前半26分)
2点目のミスを引きずっていたボランチのフェルナンジーニョは、
絶対にボールを奪われていてはいけないバイタル・エリアで
ボールをかっさらわれるという最悪のミスを重ねってしまいました。
それがクロースのゴールに!
これがとどめのゴールでしょうか。
ドイツに弄ばれるブラジル。

5点目以降は省略。
ブラジルが可哀想になってきた…w。

同じ映像を何度もみている私のそばで、
サッカーのことをよく分かっていない母が、
「ブラジルは守備の三角形がキレイじゃない…」と
えらそうに言っていました。
たしかにサッカーの初心者でもわかる
ブラジルの守備の破綻。

ドイツはリードしてもクールにプレイしていました。
たえず流動的に動きながらスペースをつくり、
そこに別の選手が入り込むという連動性。
2010年のスペインの華麗なパスサッカーを
ドイツなりに咀嚼し、守備を基盤にした実直なパスサッカーを
成功させています。

一方で、開催国として優勝しなかればいけな宿命を背負ったブラジルは
その思いがあまりにも強すぎたようです。
これまでの試合、その溢れるような感情が噴出するシーンが多々ありました。
気負ったブラジルは、気持ちと肉体のバランスが欠けていました。
守備的といわれた布陣は冷静さを欠けばザルですから~。

ブラジルは、ここ10年間、
ドイツには勝てないであろう負け方をしてしまいました。
ブラジルのスコラリ監督は
「優勝請負人」と呼ばれるぐらいの名将ですが
大会後に解任されるでしょう。
朝刊には、ジーコが次期監督について
「いかにブラジル流にプレーするか、
 新しい考え方を持つ人物を選ぶべきだ。」
という提言が載っていました。

そうは言ってもブラジルはサッカー先進国ですから、
今後、どうするかということを考える前であっても
つねにW杯ベスト8以上の力は持っているので、
日本代表とちがってぜいたくな悩みです。



W杯=腰椎骨折ネイマール、涙ながらに悪夢のプレー振り返る
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=2963243
スポンサーサイト
コメント

管理者にだけ表示を許可する