演奏をぶち壊すコンサートのパンフレット

2014.04.18.Fri.01:38
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クラシック音楽の中でも、特にドイツ歌曲が好きな私は、
4月17日に水戸芸術館で行われた
イアン・ボストリッジのテノール・リサイタルで歌われる
マーラーの演目をたいへんに楽しみにしていました。

ドイツ語の詞の内容は、入場時に配られた
歌詞が書かれたパンフレットを読まなくても
分かるぐらいに予習もしていきました。

そして席について、
パンフレットをみてガックリきました。
これでは、演奏中に雑音が出ることが確実だ~
と想定できたからです。

パンフレットの問題の箇所は
マーラー作曲の歌曲集「さすらう若人の歌」の
第4曲目“ぼくの恋びとの青いふたつの眼が”のところです。

歌詞が表と裏のページにまたがって
記載されていました。
演奏中、歌詞を読みながら聴いている人は、
この箇所に来た時、ページをめくるので
かならず音を出します。
それが数十人が一斉に行ったら、
どんな音が出るか容易に想像できますよね。

普通、歌曲のリサイタルのパンフレットでは、
演奏が休止している時にページをめくれるように
ページ構成に配慮が行われ、
演奏中にノイズが起きないようにつくられています。

実際、私が予想したとおり、
前半最後のクライマックスの場面で、
壮大な「バサッ!」という音が発生し、
私は非常に不愉快でした。
演奏者に対しても失礼です。

コンサートのパンフレットそのものが
演奏をぶち壊す凶器になってしまって残念です。
このような事故が起きてしまったのは何故でしょう?
学芸員さんは、校正の段階で
このような問題が起こることに気づかないのでしょうか。
脇が甘くありませんか!

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また、当夜の演奏会では、
演奏中に携帯の着信音が鳴るという事故もありました。
何人ものお客さんが「携帯が鳴っていたネ~」と
休憩時間に話している声も聞こえてきました。
演奏中に携帯が鳴るという事件は、
今回だけじゃありません。
その度、スタッフが注意をうながす対処療法で済まされてしまっています。
ノイズの元凶は、元から絶たないと意味がないです。

都内のホールではどこでも設置している
通信機能抑止装置を水戸芸術館でも設置してほしい~と、
私は数年前から関係者へ再三お願いしているのに
館側は本気で取り組んでくれる感じがありません。

どんなに美味しいレストランでも、
サービスやホスピタリティがないところは行きたくなくなる~と思うのと同じで、
どんなにイイ演奏が行われていても
ホール環境の整備や運営にホスピタリティや誠意が感じられないと
私たちの足が遠のくことは必至です。

前館長の吉田秀和氏が亡くなってもうすぐ2年です。
吉田氏は主要なコンサートは必ず席に座って聴いていました。
そういう時、ホールはいつもピリッとした感じがありました。
しかし、現館長の小沢征爾氏がホールにいる姿は見たことがありません。
全体的にホールの雰囲気はマッタリしてきています。

演奏会で上記のような問題が起きるのも
水戸芸術館の一部がゆるんできた証でしょう。
天国の吉田秀和前館長は嘆いていると思います。




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