小菅優の「ハンマークラヴィーア」

2014.02.07.Fri.11:46


最近、好きな日本人の3人のピアニストを挙げるなら
内田光子、河村尚子、小菅優の各氏です。
3人の共通点は、
子どもの時から欧州で生活していることでしょうか。
彼女たちは欧州的な感覚で論理的に音楽を考え、つくることができるピアニストだと
私は思います。

内田氏は昨秋に水戸芸術館ですばらしいリサイタルを聴いたばかりです。
河村氏は来秋から水戸芸術館で
ショパンの連続レクチュア・コンサートを行うようです。
ショパン嫌いの私ですが、河村氏のショパンなら聴いてもいいかも~w。
小菅氏は、6/20の紀尾井ホールのリサイタルと
11月の水戸芸術館の新ダヴィッド同盟で聴く予定です。

2/3、東京・すみだトリフォニーで
エリソ・ヴィルサラーザの感動的なリサイタルを聴きましたが
その時の入場の際に配られた膨大なチラシの案内の中に
6/20の小菅氏のベートーヴェン・ピアノソナタ全曲演奏会シリーズの
第7回のものがはいっていました。

忘れてた!

私、あわてて
チケットを予約しました。

6月といえばサッカーのブラジルW杯が行われています。
サッカー好きの私は、毎晩、眠れない日が続きそうです。
日本代表は6/19にキリシアと対戦しますが、
6/20の小菅氏のリサイタルとかぶってなくて
ほんとうに助かりました(汗)

小菅氏の全曲演奏会シリーズ、
私は第2回目から継続して通っています。
今回の第7回目は、
5番・11番・29番「ハンマークラヴィーア」のソナタが演奏されます。
そして第8目が最終回で、30番・31番・32番。

29番「ハンマークラヴィーア」は
ベートーヴェンのピアノソナタでいちばんの大曲です。
演奏だけで45分ぐらいかかります。

この曲を弾くにあたって、小菅氏は第4楽章について
「シンプルに何かを探しているように始まるフーガは、
徐々に変奏していき、テーマが連結し、
対話し、発展していくのですが、
どんどん迷路に入っていき、
ニ短調のドミナント和音で行き止まりになってしまいます。
でもそこで1小節の休符の後、
まるで救いの天使が現れたように
優しいコラールが始まるのです。
そこでこのコラールとフーガのテーマが重なり合い
この天使がゴールへ導いてくれるのです。」
と語っていました。

当該の箇所を、
なんとなく音楽的な方向性が同じと思われる、
うちにあったルドルフ・ゼルキンの72年の録音を聴いてみました。
天使の箇所、ゼルキンは淡々とした朴訥なコラールになっていましたね。
ゼルキンにとってこの曲は「葛藤」になっている感じです。
時間があるとき、他のピアニストの演奏も聴いてみましょうか。

小菅氏の第7回のベートーヴェン・リサイタルのテーマ、
どうやら「救済」のようです。
いまから6月が待ち遠しいです。
スポンサーサイト
コメント

管理者にだけ表示を許可する