第九雑感

2013.12.30.Mon.11:12
年末は「第九」のシーズンです。
ベートーヴェンの交響曲第9番ニ短調が
世の中にあふれかえっています。

でも私、
年末に聴く第九って
あまり好きじゃないのです。

なぜなら、
有名な「歓喜の歌」の第4楽章の終盤の
コーダのところにくると、
テンポがだんだん上がってきて
とてもせわしなく聴こえてくるからです。
気持ちが高揚するというよりも、
何かに追い立てられるような気分に…。
気がついたら旧年があっという間に吹き飛んでしまって
新年になっちゃてるイメージがあります。

11月末に買った
セル&クリーブランド響のベートーヴェン交響曲全集の
第九を聴いたのが今年最後になるでしょう。



私は同じ「第九」でも
マーラーの交響曲第9番ニ長調を好んでききます。
私はこの曲を「第九」じゃなくて「マラ九」と呼びます。
これはマーラーが人生の終焉を描いたような余韻がある音楽です。
年度末を静かに終えたいと思う方にはおすすめです。

今、数えてみたら私、ちがう演奏で12種類のCDを持っていました。
バーンスタイン、バルビローリ、カラヤン、クーベリック、テンシュテット、ジュリーニら
名盤がいろいろありますが、
今、私が聴いているのはノイマン&チェコ・フィル盤。
バランスがよく端正な演奏だと思います。



今年、聴いた音楽では
シューベルトの「旧第九」の演奏が心に残りました。
「旧第九」と書きましたが、音楽学者の研究の結果によって、
今では交響曲第8番ハ長調「グレイト」と言い方が定着してしまいました。
7月の準メルクル指揮・水戸室内管弦楽団の定期演奏会で演奏された
「グレイト」には、心底しびれました。
コンパクトで伸びやかな演奏でした。



年が明けると、ニューイヤーコンサートのシーズン。
ヨハン・シュトラウスのワルツだけじゃなく
ドヴォルザークの交響曲第9番ホ短調「新世界より」が
一年でいちばん多く演奏されるのは1月でしょうか?
年末年始は「第九率」が本当に高いですね。

来春は久しぶりに「ドボ九」を聴くことになってしまった。
いわき市のアリオスで行われる
山田和樹指揮・仙台フィルの特別演奏会。
「ドボ九」が聴きたいというのではなく、
若手のホープ山田和樹の指揮が最大の関心事です。



今年、やり残したことが2つあります。
ラドゥ・ルプーとイザベル・ファウストのリサイタルの感想が
中途半端で終わっています。
下書きはできているのですが、
まだ推敲が必要と感じて中断したままでいます。

ルプーの「時間を止めてしまうような音楽」、
ファウストの「宇宙の彼方から聴こえてくるような音楽」。
あれはいったい何だったのでしょう?

私の場合、とても感動した演奏会ほど、
それを言葉にするのに時間がかかるのです。
来年、忘れたころににUPするかもしれません。

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