ウサギとターナーとアリス

2013.11.28.Thu.10:36
先日、英国の画家・ターナーが1844年に描いた
名画「雨、蒸気、速度-グレート・ウェスタン鉄道」の中に
ウサギが描かれているのでさがしてみてください~
という日記を書きました。

私、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで3回ほど行っているのに
ウサギが描かれていることに気づきませんでした。
お恥ずかしい~。
先日放送されたETV「日曜美術館」でその事実を知りました。



この画が
グレート・ウェスタン鉄道の蒸気機関車が雨の中で蒸気をあげて
テムズ川に架かるメイドンヘッド橋を渡る情景を描いた作品です。
疾走する機関車の前には
野うさぎが必死に横切る姿が小さく描かれています。



新しい時代の到来の象徴が機関車、
ひとつの時代の終焉がウサギ。
蒸気機関車という物質を
目に見えないものを
速度として画面に結実させた作品です。

私はこの話をきいて
なぜか『不思議の国のアリス』を思い出しました。
英国の数学者でもあるルイス・キャロルは
1865年にこの本を書きました。
ターナーがこの画を描いてから、
アリスの刊行まではおよそ20年。

キャロルは、ターナーの絵画から
この児童小説を着想したのではないか!
と私は私は邪推しました(笑)

幼い少女アリスが白ウサギを追いかけて
不思議の国に迷いこんで冒険をするという話ですが、
蒸気機関車とアリスが、ウサギを追って
未知の世界へ入り込んでいく姿と重なってきませんか?

同じウサギでも
わが国の唱歌「ふるさと」の
うさぎ追いしかの山~♪の牧歌的なイメージと
英国人の感性はちょっと違うような気がしました。
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