D.ガッティ&マーラー・ユーゲント管弦楽団の放送を聴いて

2013.04.16.Tue.13:51
4/11の夜、なにげなくラジオをつけたら
FMで「ベスト・オブ・クラシック」がはじまろうとしていました。
ダニエレ・ガッティ指揮&グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団の演奏会の
放送録音でしたがなかなかよい演奏で楽しめました。
演奏会のデータとプログラムは以下の通り。

■グスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団・演奏会
■ダニエレ・ガッティ(指揮)
■フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン独奏)
■2012年8月22日スイス・ルツェルン文化会議センター(スイス放送協会提供)

【前 半】
♪ワーグナー:舞台神聖祭典劇“パルシファル”~「第3幕への前奏曲と聖金曜日の不思議」
♪ベルク:バイオリン協奏曲 (バイオリン)フランク・ペーター・ツィンマーマン
(バイオリン独奏者アンコール)
♪バッハ:無伴奏バイオリン・ソナタ第2番BWV1003から第3楽章

【後 半】
♪リヒャルト・シュトラウス:歌劇“ばらの騎士”組曲
♪ラヴェル:バレエ音楽“ラ・ヴァルス”

放送終了後も、MDで録音していたので何回か聴いてみました。
クラウディオ・アバトが創設したマーラー・ユーゲント管は
26歳以下のオーディションをパスしたメンバーから成るようです。
この放送録音を聴くかぎり、
まっすぐで真摯な演奏だったと思います。
私は気に入りました。
金管がちょっと鳴らしすぎなのは気になりましたが、
そのあたりは若気の至りで我慢できる範疇です。

ガッティの生指揮はまだ未体験ですが、
放送を聴くかぎりでは、
とても明朗な音楽をつくっていて
カンタービレに満ちた指揮だったと思います。
この若いオーケストラには、
このような指揮は合っていると思います。
特に後半の2曲がそうでした。

個人的には、ツィンマーマンが独奏した
ベルクのヴァイオリン協奏曲が気にリました。
オーケストラの勢いが伝染した感じでしょうか。
冒頭の開放弦で弾かれるGDAEEADGの音型からして
非常に「歌」を意識した演奏だったと思います。
それと彼のフレージングや音色の中に
モーツァルトやベートーヴェンの音楽を
発見できたような気がしました。
こういうのこそ、
ウィーンの伝統というのでしょうかw。

それと
プログラムがよく練られていて感心しました。

「ラ・ヴァルス」はフランス音楽ですが、
ラヴェルからヨハン・シュトラウスへのオマージュとして
作曲された音楽と考えれば、
演目4つはウィーンつながりと言えるでしょう。
また、
前後半のプログラムを「聖」と「俗」で対比していますね。
“パルシファル”は、キリスト教に基づく聖杯と聖槍を守る話。
ベルクのヴァイオリン協奏曲は、作曲者が溺愛した少女の死のレクイエムでもあります。
後半の2曲は、宮廷のワルツを印象づけられる音楽です。
したがって
前半は、宗教を帯びた「聖」とするなら、
後半は、ワルツを中心とした「俗」の音楽
と私は考えました。
このあたりの「聖」と「俗」をイメージする
音楽の差異について
ガッティはよく心得た指揮をしていたと思います。

このような演奏だったら、
放送録音じゃなくて、
生で聴いてみたいものです。
常設オケが忘れがちな
ユース・オケのパッションに
触れることができました。
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