池松宏コントラバス・リサイタル@水戸芸

2013.01.21.Mon.10:49
■池松宏コントラバス・リサイタル
「ちょっとお昼にクラシック」~ヘビ年の初めは、Heavyなコントラバスの低音に酔いしれる
■2013年1月06日(日)13:30~@水戸芸術館
■池松 宏(コントラバス)&松川 儒(ピアノ)

♪モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304
♪宮城道雄:春の海
♪川島素晴:パgani蟹
♪ピアソラ:キーチョ
 【アンコール】
♪越谷達之助:初恋
♪岡野貞一:ふるさと
♪成田為三:浜辺の歌
♪モンティ:チャールダッシュ
♪マイヤーズ:カヴァティーナ(映画『ディア・ハンター』主題曲)

新年になって3回、音楽会に行きました。
Jリーグがオフなので、音楽会へ行く回数が増えますね。
このリサイタルは今年、最初のものとなりましたが、
うっかり、UPするのが2週間以上、経ってしまいました~(苦笑)

池松宏さんは、N響首席奏者でしたが2006年に退団。
今はニュージーランド響の首席奏者。
水戸室内管弦楽団をはじめ、
サイトウキネンや紀尾井シンフォニエッタなどにも出演し、
おそらくわが国の最高峰のコントラバス奏者でしょう。

彼の独奏は2012年の「ニュー・イヤー・コンサート@水戸芸」ではじめて聴きましたが
ノリがいいパフォーマンスを楽しみましたが、それだけでなく
見かけによらず、なかなかお茶目な側面も見せていただきました。
今回の「ヘビ年の初めは、Heavyなコントラバスの低音に酔いしれる~」
というサブタイトルもその表れのようです。

普通、コントラバス奏者は立って演奏するか、
高めの丸イスに立ち座りをするような姿で演奏することが多いのですが、
この日はチェロ奏者のように座り、重心低めのスタイルでした。

ヴァイリンの音は、上方かた飛んでくるように聴こえてきますが、
コントラバスの場合、地を這うように下の方から轟く感じです。
朗々と響く深く太い音は、お腹にズンズンと響いてきました。
なぜか象やゴジラのような巨大生物の姿をイメージします。

休憩なしで演奏とトークを交えた1時間半でした。
池松氏は曲ごとに慎重に調弦をしていましたね。
その間、トークをピアノの松川氏に任せてて間を稼いだり~。
彼の生真面目な立ち振る舞いが、
なぜか笑いを誘うところがユニークな方です。

演奏の方ですが、
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタや「春の海」のコントラバス版は、
もともとヴァイオリンとピアノのために作曲されたものなので、
コントラバスでこのメロディ・ラインを演奏するには
ちょっと存在感が薄いかなぁと思いました。
モーツァルトのヴァイオリン・ソナタはもともとピアノの方が主なので、
コントラバスは伴奏側と思えば、楽しめましたけど~。

しかし、川島素晴作曲の「パgani蟹」は快演でした。
タイトルはちょっとおふざけですが、
パガニーニのカプリース第24番にもとづく
コントラバスのための超絶技巧曲です。
現代音楽の作曲家・川島氏は
“演じる音楽”をコンセプトとしているそうです。

「間違いなく世界一難しいコントラバス曲です!」という語りがありましたが、
楽譜には細かく多くの指示が書かれているようです。
弦を弓で弾くだけでなく、
打楽器のように叩いたり、左手で弦を弾いたり。
左手を滑らせて、上下に動かす姿が蟹のようなので、
「パgani蟹」という題名なのでしょうか。
その時、左手に「蟹」のオブジェが付けられていました(笑)
でのなかなか楽しめました。

ピアノラの「キーチョ」は、
自分の楽団のキーチョ・ディアスのために作られた
アルゼンチン・タンゴです。
私はこの曲がいちばん気に入りました。
カッコイイ曲でした。

やはり、コントラバスが独奏することを念頭において
作曲された音楽の方がしっくりと聴くことができますね。
アンコールは5曲の大盤振る舞い。
中でも「チャールダッシュ」はノリノリでした。
こういうパフォーマンス性が高い音楽会も
たまにはイイものです。

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