「未完成交響曲」の4楽章版

2017.04.18.Tue.22:23
私が偏愛するフランツ・シューベルトの交響曲は、
現在、演奏されるものとしては全部で8曲とされています。
私が持っている以下の5セットの交響曲全集もすべてそうなっています。
・ケルテス&ウィーンpo、
・サヴァリッシュ&SKドレスデン
・シュタイン&バンベルク響、
・グッドマン&ハノーヴァー・バンド、
・ブリュッヘン&18世紀オーケストラ

先日、なにかおもしろいCDないかなぁと思い、
アマゾンのサイトを眺めていたら
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー管弦楽団の全集は
なんと10曲のシューベルトの交響曲などが収録されているという
ショッキングな内容であることが判明。
それが欠番になっている交響曲第7番・第10番。
加えて「未完成交響曲」が4楽章版になっている。
その他、交響的スケッチと断章がある。
これらはシューベルトが残した楽譜をもとに
イギリスの音楽学者ブライアン・ニューボールドが復元したそうです。
その時、ポチ病が再発。

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2週間ほど後、このCDボックスはオーストリアから送られてきました。
とりあえず一番好きな交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』を聴いてみました。
未完成交響曲は、私がプロのオーケストラではじめて聴いた交響曲です。
それは40年前(私は中1)の日立市民会館。
新日本フィルの特別演奏会(指揮は小澤征爾)。
なんて美しいメロディなんだろう…と大感激しました。

シューベルトの未完成交響曲の演奏は、こんにちでは2楽章です。
では4楽章版になるとどうなるのでしょうか?

第3楽章はシューベルトが中途半端に残した楽譜をもとにニューボールドが復元。
この曲の冒頭の数小節は、大昔の名画『未完成交響楽』で
一瞬だけ流れたのは記憶していました。
実際、ニューボールドが復元もそれと同じメロディでした。
映画の続きをみた感じですw。
ただ第3楽章全部を聴くと、舞曲のようでちょっと単調な感じ。

第4楽章は「ロザムンデ」の間奏曲が使われています。
この間奏曲は「未完成」の最終楽章として構想された説があるそうです。
知っている曲なので、ちょっと新鮮味がありませんでした。

従来の1・2楽章とあわせて通して聴くと、
やはり前2つの素晴らしすぎて、後の2つに音楽的内容がイマイチ。
全体としてみると、あたまデッカチになっている構成でバランスが悪い。
「未完成交響曲」は完全を求めて聴くよりも、
未完のトルソ的なものとして聴いたほうが良さそうですw。

ただこのCDは資料的な価値はあると思うので、
明日以降、未知の交響曲第7番と第10番を
ゆっくり聴きたいと思っています。
ちなみに収録されている曲目は以下の通りです。

シューベルト作曲
・交響曲第1番ニ長調 D.82
・交響曲第2番変ロ長調 D.125
・交響曲第3番ニ長調 D.200
・交響曲第4番ハ短調 D.417『悲劇的』
・交響曲第5番変ロ長調 D.589
・交響曲第6番ハ長調 D.589
・交響曲第7番ホ短調/ホ長調 D.729  (ニューボールド編)
・交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』4楽章版  (ニューボールド編とロザムンデ間奏曲)
・交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』
・交響曲第10番ニ長調 D.936A (ニューボールド編)
・交響的断章 ニ長調 D.708A   (ニューボールド編)
・交響的断章 ニ長調 D.615   (ニューボールド編)

アカデミー室内管弦楽団
ネヴィル・マリナー(指揮)
(録音時期:1981-84年)

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