もしアンディ・ウォーホルが日本人だったら~

2014.02.28.Fri.09:38


私がアンディ・ウォーホルの作品をはじめて意識したのは
群馬県のハラ・ミュージアム・アーク(東京・品川の原美術館の別館)にて
屋外展示されている『キャンベルのスープ缶』の立体作品でしょうか。
この時は美術品よりも、磯崎新氏が設計した美術館の方に関心がありました。
当時は、『キャンベルのスープ缶』が
何を表現しているかはあまり理解できませんでした。

先日、六本木の森美術館で開催されている
「アンディ・ウォーホル展」をみてきましたが、
そこに当然のように有名な代表作『キャンベルのスープ缶』の
平面作品が展示されていました。
大衆文化に由来する素材をテーマにすることにより
アメリカのポップ・アートの先駆けとなった作品のひとつ
と言われていますね。



この作品についての美術的な解釈以外に
むずかしい哲学的な解釈、比較文明的な解釈、社会学的解釈など
いろいろな考え方が論じられています。
しかしながら、
現代の文明に対して肯定的に考えるウォーホルが
この作品をつくった理由はきわめてシンプルです。

「僕は自分が美しいと思うものを、
いつも描いているだけです。(中略)
僕はスープを描いていますが、
それは僕がスープを好きだから。」

ウォーホルの母親は、毎日、食卓にキャンベル・トマトスープを出していて、
彼が大人になってもキャンベル・トマトスープをずっと食べ続けていたそうです。
日常的な食品をモチーフにしてポップアートを確立したウォーホルは、
ヨーロッパのブルジョアのための芸術の鼻っ柱をへし折ったと言えるでしょう。
現代美術のある種のチープ感と通じるところがあります。

私、森美術館の『キャンベルのスープ缶』の前に立って、

「もしウォーホルが日本人だったら、
スープ缶の代わりに何を描くであろうか?」

と考えました(笑)
日本を象徴するようなスタンダードな食品。
できれば日本ではじめて作られたもの。
みんなが大好きで飽きがこないもの。
まず基本のオリジナルがまずあって、ヴァリエーションもある。

あれしかない!



写真じゃつまらないので、
点描風に加工してみました。
このカップ麺、生産がはじまって43年も経っていますが、
パッケージがほとんど変わっていません。
まさに普遍的なデザインと言っていい。

私、ウォーホルが
カップ麺をすすっている姿を想像して
笑っちゃいました。



先日、友人のU氏のお宅へ遊びに言った時、
U夫人がマリメッコ社の「ウニッコ」と呼ばれる
けしの花がプリントされたマグカップを使っていました。
「ウニッコ」はファブリックとして、マリメッコ社のデザインの顔です。
同時に、私、ウォーホルの「Flowers」のシリーズを思い出しました。
マリメッコのファブリックも、ウォホールの「Flowers」、制作年はほぼ同じ。

とてもよく似ている気がしました。

しかし、
どっちがどっちの影響されているか?
ということを考えるのは止めました。
どっちでもいい。
すでに「ウニッコ」はマリメッコ社の看板であり、
「Flowers」はウォーホルの代名詞になっているからです。

 
スポンサーサイト