日曜の昼下がりのドビュッシー♪

2009.09.30.Wed.11:18
日曜の午後、水戸芸術館で
フランス音楽を主としたピアノ・リサイタルがありました。
当初は行く予定がなかったのですが、
その日の朝、私が好きなピアニストだったスペインのピアニスト
アリシア・デ・ラローチャの訃報を知ったばかりだったので
なんとなくピアノのナマ音を聴きたくなったからです。

◆岡部昌子ピアノリサイタル
◆9月27日(日)15時~@水戸芸術館

♪フォーレ:主題と変奏 嬰ハ短調 作品73
♪ショパン:スケルツォ 第4番 ホ長調 作品54
【休憩】
♪ドビュッシー:前奏曲集 第1巻
【アンコール】
♪ドビュッシー:「ベルガマスク組曲」~月の光

演奏した岡部さんは水戸出身のピアニスト。
芸高、芸大、パリ留学。
安川加寿子やジャック・ルヴィエの各氏に師事。
現在、水戸の高校や大学で後進の指導をしている方です。

ウチでプログラムをながめながら
演奏者のプログラムの意図を考えてみました。
ラインナップはなかなかマニアック(笑)
フォーレやドビュッシーといったフランス近代印象派と
フランスに所縁のあるショパンの組み合わせ。

前半の2曲はフォーレは嬰ハ短調、
ショパンはホ長調になっています。
この二曲は♯が4つの平行調の関係です。
ショパンは幻想即興曲や夜想曲など嬰ハ短調の曲が
多かったようなので、そのあたりを意識した選曲なのでしょうか?
♯が多い調性は、音がブリリアントで響きが硬質なイメージです。

後半のドビュッシーの「前奏曲集第一巻」はその日のメインです。
第一巻を全曲をナマで聴くのは、かなり久しぶりかもしれません。
私の場合、ミケランジェリの演奏したCDを超えるような名演を
いつか聴いてみたいのですが、なかなか出会いませんね(笑)
これは私見ですが、第一巻の各ピースを断片的に演奏される場合、
感覚的な雰囲気的な情感に溺れた演奏にふれることが多く
私は閉口することが多かったからです。
できれば全曲聴くことで、全体の流れと各曲の関係性などを
弾き分けてくれたらいいなぁと思いながら、
チャリで芸術館へ向いました。近いので~(笑)

チケットを窓口で買って、
スッとコンサート・ホールに入りました。
5割ぐらいの入りでしょうか?

前半の2曲は、ちょっと硬かったかなと思える演奏でした。
音がどことなく平面的でちょっと残念。
感じられたのは、ショパンの音楽を聴いたフォーレが
ショパンの気品や洗練されたところを引き継いでいることが
二曲、並列に演奏されるとよく分かりますね。

後半の「前奏曲集第一巻」は演奏者の指のまわりも
滑らかになってきたかなぁと思いました。
この曲集は以下のようなタイトルの12曲からなります。
1. デルフィの舞姫
2.帆
3. 野を渡る風
4. 音とかおりは夕暮れの大気に漂う
5. アナカプリの丘
6. 雪の上の足跡
7. 西風の見たもの
8. 亜麻色の髪の乙女
9. さえぎられたセレナード
10. 沈める寺
11. パックの踊り
12. ミンストレル

タイトルだけみても詩的な感じですね(笑)
これらの音楽は、ドビュッシーが
ギリシア彫刻やさまざまな文学、伝説から着想したものです。

ドビュッシー独特の全音音階が響くと
ホール内はどことなく漂うような
ぼんやりと霧がかかったような空間になります。
そして匂いと香りがたってきます。
こういう感じはやはりナマの音はスゴイです。

私が全曲通してきいて思ったのは、
音にも湿気があるなぁということでしょうか?
イタリアのカプリ島の乾いた空気、
ブルターニュの灰色の海の湿った空気、
なんとなく音にも質量があるような気がしましたね。
そういうところを演奏者は感じていたのかもしれませんね。

それととても有名な曲
「亜麻色の髪の乙女」は全曲のほぼ中心。
この曲だけはっきりとしたメロディがあります。
全体の鏡になるような配列に
なっているのなかと感じました。
「乙女」に会うために曲が進み、
真ん中で彼女に別れを告げて去っていくという~(笑)

飽きずにいろいろと考えながら
聴かせていただいたので、
岡部さんのドビュッシーは佳演といえるでしょう。
楽しい音楽の時間でした。

ミケランジェリが演奏した
「亜麻色の髪の乙女」を誰かさんが
you_tubeに投稿していたようなので、貼ります。

http://www.youtube.com/watch?v=nfQ5hOOLk1o
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