アンデルシェフスキ♪ピアノ・リサイタル

2009.05.31.Sun.19:10
 

昨日は佐川文庫で
北村朋幹氏のピアノ・リサイタルでしたが、
今日は水戸芸術館で
ピョートル・アンデルシェフスキのピアノ・リサイタルでした。
連日のピアノづくし(笑)

■ピョートル・アンデルシェフスキ ピアノ・リサイタル
■2009年 5月31日(日)16:00開演(15:30開場)
■水戸芸術館コンサートホールATM

♪シューマン:暁の歌 作品133
♪J.S.バッハ:パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830
【休 憩】
♪ヤナーチェク:霧のなかで
♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
【アンコール】
♪バルトーク:チーク地方の三つのハンガリー民謡
♪J.S.バッハ:パルティータ 第3番からサラバンド

自転車を飛ばして、
今、帰ってきました。
サッカーに間に合わせるためです。
日本代表×ベルギー代表の試合がはじまります。
W杯最終予選に向けての強化試合です。

ピアノ・リサイタルの感想は
サッカーが終わるまで
ちょっと待ってくださいね~


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リサイタルの感想を記します。
日曜の夜、ビールを飲みながら、
サッカー日本代表の試合を見ていましたが
試合終了後、沈没していました(笑)

ピョートル・アンデルシェフスキが
ヴァイオリンのビクトリア・ムローヴァと演奏した
ブラームスのヴァイオリン・ソナタ集のCDを持っています。
それを久しぶりに聴いてから
水戸芸のリサイタルへ行きました。

CDでは怜悧で透明感のある
ピアノを弾いているなぁという印象でした。
彼はコンクールの本選の棄権、レコーディングの断念などの逸話から
ミケランジェリのような「完璧主義者」に近いイメージも持って
どうしても聴いてしまうからでしょうかね(笑)
実際にナマ演奏を聴いてみると、
そのような片鱗は垣間見れましたが、
人としての体温を感じる音楽だったので
なんとなく安心しました。

どこかのサッカー・クラブの監督の名言
「クールに熱くなれ~」
という感じでしょうか(笑)

昨日のリサイタルの演目は、上記のような
シューマン、バッハ、ヤナーチェク、ベートーヴェンの音楽でした。
なかなかマニアックなもの。
しかしそれらのプロブラムに秘められた関係性について、
ピンとくるものがありませんでしたが、
学芸員のY氏が曲目解説の中で
とても興味深いことを記してありました。



パルティータはバッハの「鍵盤組曲」、
#31はベートーヴェンは「ピアノ・ソナタ」の総決算。
しかもフーガという形式を共通に持っている。
一方で、
シューマンやヤナーチェックは
作曲者の「個人的」な感情を小曲集にまとめたもの。

これらは対位法的発想という点で
全然、異なる「水と油」のような関係にも見える。
一方で、
ロマン派のシューマンの「組曲」の源流がバッハであること、
ベートーヴェンとヤナーチェクの「潜在的主題法」という
構成原理の共通性という点からみて
必ずしも乖離した関係でもないと感じられる。



なかなか興味深い指摘だと思っていた時に
リサイタルははじまりました。
吉田秀和館長もご臨席でした。

はじめのシューマンは、ペダルを多様して、
音を確信的に濁らせているような印象を受けました。
死期が迫っていたシューマンの感情の表現を
明瞭なものではなく、漠然と朦朧と演奏していたところに
まずショックを受けました(苦笑)

しかしバッハのパルティータ#6は一転して
颯爽と肩で風を切るような演奏でした。
付け入る隙がないような~。

ヤナーチェクの「霧の中で」は、
特有の湧き上がるような生命感と
チェコの薄暗い景色が見えてきました。

そして最後のベートーヴェンのソナタ#31は
なんとなく心に沁みました。
千葉に住む縁者が土曜の早朝に亡くなったという報をきいていたので
なんとなく哀悼の意とこの曲がもつイメージが重なったからでしょうか。

演奏会が終わって振り返ってみると
四曲が組み合わされてできたこのプログラムは
「人間の感情の組曲」というように思えました。
曖昧・厳格・激怒・諦観
という流れです。
なんとなく今の世相を
よく表わしているようですね。

アンデルシェフスキの演奏は、
人の感情を「色彩的」に演奏するというよりも、
墨絵や書のような白と黒の「濃淡」によって
表現しているように思えました。

朦朧としたぼんやりとした感じ、
屹然とした鋭い線、
良寛のような人間味のある感じ、
味がある余白の妙。


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