ラデク・バボラークのホルンの至芸

2008.09.30.Tue.15:16


■ラデク・バボラークと仲間たち
■2008年9月26日(金) 18:30開演@水戸芸術館

♪テレマン:2つのホルンのための協奏曲 変ホ長調
♪ツェムリンスキー:狩の組曲
♪モーツァルト:<音楽の冗談> ヘ長調 K.522
【休 憩】
♪レイハ:12の三重奏曲作品93から8・4・12番
♪シニガーリャ:ロマンツァ 作品3
♪ベートーヴェン:六重奏曲 変ホ長調 作品81b
【アンコール】
♪レヴ・コーガン:シャローム・アレヘム
♪レヴ・コーガン:フライラッハ

◆ラデク・バボラーク(第1ホルン、水戸室内管弦楽団、ベルリン・フィル主席)

◆ロレンツ・ナストゥリカ(第1ヴァイオリン、ミュンヘン・フィル元コンマス)
◆アイーダ・シャブオヴァ(第2ヴァイオリン、チェコ・フィル)
◆ヴィルフリート・シュトレーレ(ヴィオラ、ベルリン・フィル主席)
◆ハナ・バボラーク=シャブオヴァ(チェロ、バボラーク夫人)
◆ヤン・ヴォボジル(第2ホルン、チェコ・フィル首席)

先週の夜、世界的なホルン奏者のラデク・バボラーク氏の演奏する室内楽を楽しむコンサートがありました。ベルリン・フィルと水戸室内管弦楽団で活躍するバボラーク氏は事実上の世界一のホルン奏者と呼んでもよいと思います。私は彼の演奏するモーツァルトのホルン協奏曲などを度々聞いてきて、その奇跡的なテクニックに驚嘆してきました。業界ではバボラークは“ホルンの革命児”“百年に一人の逸材”と賛辞されているようです。

ホルンというと、一般的に日本で一番有名なのは
アニメ「アルプスの少女ハイジ」の
オープニング・テーマのホルンのファンファーレではないでしょうか(笑)
クラシック音楽で私が好きなホルンが活躍する音楽は、
♪モーツァルト:ホルン協奏曲第1番~第4番
♪リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲第1~2番
♪ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」 序曲
♪チャイコフスキー:交響曲第4番 - 第1楽章冒頭
♪ブラームス:ホルン三重奏曲 op.40
あたりですね。ホルンという楽器は、ギネス・ブックに世界で一番難しい金管楽器と言われていますが、その柔らかい懐かしい牧歌的な響きはなんともいえないものがありますね。ちょうどバターがフライパンの上で香ばしい匂いをまきちらしているようなイメージです。バリー・タックウェル、デニス・ブレイン、ヘルマン・バウマンの演奏をCDでよく聴いていました。

当日の演奏会のプログラムは、主に2台のホルン+弦楽四重奏という組み合わせというものでした。バボラーク氏の超絶的なテクニックだけでなく、もう一人の第二ホルン奏者とのハーモニーも楽しめるというものでした。なかなか考えていますね。

特にベートーヴェン作曲の六重奏曲 変ホ長調ははじめて聴きましたが、なかなか独奏的でおもしろい曲でした。この六重奏曲は2本のホルンと弦楽四重奏による協奏曲的な感じの中で演奏されました。この曲は全体的にはディベルティメント風に聞こえますが、時折、遠くの森のかなたのほうからきこえてくる狩の時の角笛のようでもありました。2台のホルンのはもり方がたまりませんね。力強く、あたたかいホルンの響きがコンサートホールを満たしてくれて至福の時間でした。
この曲は、出版の関係で作品番号は後ろの方ですが、彼の初期の作品だそうです。ベートーヴェンの若い時の作品には、後の大曲へのいろいろなアイディアがたくさん盛り込まれているといわれていますが、彼の代表作「英雄」「運命」「田園」「第九」でおいてもホルンが大活躍ですね。
特にこの六重奏曲は変ロ長調ということで、英雄交響曲、R.シュトラウスの英雄の生涯、モーツァルトの歌劇「魔笛」序曲や交響曲第39番に共通する調性であることにも注目したいです(笑)

演奏会後、この曲が気に入ってバボラーク氏が演奏したCDを会場で買い求めました。ちょうど演奏者を交えてのサイン会が行われていたので、CDとプログラムにサインをしていただきました。

以下の画像は、水戸室内管弦楽団とバボラーク氏が共演した定期演奏会の様子です。モーツァルトのホルン協奏曲第4番変ホ長調K447です。大スクリーン・コンサートの様子を私がyou_tubeに投稿したものです。
http://jp.youtube.com/watch?v=CZxRyZnGwHk

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