声が低めの「おんな」の魅力

2007.09.30.Sun.21:35
  

今日の午後は、サッカーJ2・水戸ホーリーホック対ベガルタ仙台の試合をスタジアムへ見にいきたかったのですが、体調が完全でないし、雨模様なので断念しました。

お昼からFMラジオを流していました。14時からのオペラの時間は、思わず聞き入ってしまいました。放送されたのは、ドビュッシー作曲の歌劇「ペレアスとメリザンド」です。2007年6月のパリ・シャンゼリゼ劇場でのライブ録音です。

「ペレアスとメリザンド」は久しぶりに聞きました。LDでも持っていますが、映像で見るよりも音だけの方が、舞台の様子を想像できるので好きです。だいたいのストーリーは分かっているので、フランス語が十分に分からなくても楽しめます。ヴェルディやワーグナーのような劇的なオペラではありませんが、ドビュッシーの音楽特の透明感と色彩感が官能的な素晴らしい音楽です。台本は、著名な象徴派の詩人メーテルリンクのものです。

今回の上演の聴きどころは、ハイティンクの指揮ぶりと、今注目されている美人メゾ・ソプラノのマグダレーナ・コジェナーの出来です。
ハイティンクの指揮は、クールで抑制された音楽づくりでしたが、音の細やかな陰影や幻想的な空気感をよく出していました。コジュナーの抜けるような透明感と清楚で落ち着きのある声は、薄幸のメリザンドの役はよく合っていたと思います。

ドビュッシー作曲  歌劇「ペレアスとメリザンド」
ペレアス…(バリトン)ジャン・フランソア・ラポワント
ゴロー…(バリトン)ローラン・ナウリ
アルケル…(バス)グレゴリー・ラインハルト
イニョルド…(ソプラノ)アメル・ブライム・ジェルール
医師…(バス)ユーリ・キーシン
メリザンド…(メゾ・ソプラノ)マグダレーナ・コジェナー
ジュヌヴィエーヴ…(アルト)マリー・ニコル・ルミュー

(合唱)フランス国立管弦楽団合唱団
(管弦楽)フランス国立管弦楽団
(指揮)ベルナルト・ハイティンク

私はクラシックの女声歌手ではメゾ・ソプラノが好きです。彼女たち特有の落ち着いた艶っぽい芳香がある歌声が、ソプラノ歌手にはない独特の「おんな」の魅力があります。

クラシックではありませんが、高橋真梨子、竹内まりや、ビリー・ホリディ、エラ・フィッツジェラルドのような声が低めの歌手のファンです。彼女たちは、比較的、切ないおんな心を歌うのが得意のような気がします。それはクラシックの世界でもなんとなく共通かも。オペラでも、薄幸の美女のソプラノに対して、存在感のある太い役が多いのがメゾソプラノです。感情のひだや表現力が要求されることが多い役が多いような気がします。

私の好きなメゾ・ソプラノ歌手がなぜか美女が多い(笑)
コジェナーは、まだ生の声を聞いたことがないです。是非、聴いてみたいです。ベルガンサはもう引退しましたが、学生の時に2回リサイタルに行きました。オッターは、ウィーンとロンドンと水戸で聴いたことがあります。

左画像◆今日のメリザンド役のマグダレーナ・コジェナー
中画像◆カルメンがはまり役のテレサ・ベルガンサ
右画像◆ボーイッシュなアンネ・ゾフィー・フォン・オッター  
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