『星三百六十五夜』が大晦日に届く

2014.12.31.Wed.20:14
絶版になってしまった本は、意地になって読みたくなるもの。
星好きの私は野尻抱影著の『星三百六十五夜』という本がほしいと
ずっと前から思っていました。

野尻/抱影は天文学の著作が多く、
生涯を通して星空のロマンと魅力を語り続けたひと。
冥王星の命名者としても知られるいます。

この『星三百六十五夜』、
もちろん私は図書館で借りて読んだことがありますが、
できれば所有したい!
なぜなら365日毎夜にわたる星に関しての随筆が
星にちなむ漢詩やギリシア・ローマ古詩などと共に書かれているので
常に手元に置いて、いつでも読めるようにしておきたかったのです。
文庫本では四季ごと分冊されて再販されているのですが、
365日が一冊になっていないと嫌。
(私、わがまま…です。)

中古本を扱うあるサイトに、
もしこの本が入ったらならばお知らせメールが来る~
という設定したのはかなり前のことだったので、
私も忘れていたのですが、
さる日曜に「中古本が入荷しました!」というメールが届き、
あっ!と思ってすぐにポチ(発注)しました。

そして今日、大晦日の夕方に受領。
ちょっと遅めのクリスマス・プレゼント、あるいは
ちょっと早めのお年玉をもらった気分です。

実は私、星好きで
地元のプラネタリウムの年間パスを持っていて
時間がある時、星の話しを聴きにいっています。
大学の建築学科の卒業設計では
プラネタリウムがある複合施設をつくりました。

フランス革命のころの「幻視の建築家」エティエンヌ・ルイ・ブーレは
薄い皮膜に天体を透かしてみられるドームを持つ
「ニュートン記念堂」の構想をしたことでも有名です。

年が開けてからゆっくり読みたいと思います。
ちなみに4月1日は「白羊宮」というタイトルなので
来年の未年をなんとなく感じさせると思い
ページを開けてみたら
英国の詩人チョーサーの詩からとったものでした。

チョーサーのこの詩を読む時、抱影は
江戸時代の俳人・山本荷兮(かけい)の句、

春めくや
人さまざまの
伊勢参り

を思い出し、うららかな春日の気分になるそうです。
新春とちょっと似た感覚だと思いました。

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外国人からみた日本食

2014.08.18.Mon.23:57
神戸の知人がブログで紹介していた
2冊の本がずっと気になっていましたが、
やっと私の手元にきました。
どちらも、異国人食紀行です。

book0818.jpg

40年ぶりの「名画を見る眼」

2010.10.24.Sun.01:10


先週のM紙の書評に、
高階秀爾著の
『誰も知らない「名画の見方」』
という新書の記事がありました。
読みたくなって、速攻で買ってきてしまった(笑)

私にとって絵画を分析的に見ることを
美術史家の高階秀爾氏や故若桑みどり氏らの著作から
おぼえたと言ってよいと考えています。

絵画をパッと見た時の第一印象や感動とは別に、
構図、色の使い方、図象的なことがら、絵に隠したメッセージなど、
絵から読み取れる情報をいろいろと自分なりに解釈して
絵画鑑賞をより楽しく見ることができるようになったと思います。

学生だったころ、高円寺の古本屋で買った
岩波新書「名画を見る眼」「続・名画を見る眼」は
今でも大事に書棚に置いています。

少し読んでみましたが、
この『誰も知らない「名画の見方」』は、
40年前に書かれた名著の続編的なもの
と考えてよいと思います。
しかし、高階氏自信の「名画を見る眼」も
微妙に変わってきていることが
感じ取れるのがおもしろいです。

これは新著だけでなく、
旧著と一緒に読むほうが
自分にとっては勉強になりそうです。
先週まで読んでいた「シューマンの指」は
ちょっと中断です(笑)

西洋美術史を専攻した友人のK氏から
高階氏のエピソードをきいたことがあります。

元国立西洋美術館の館長だった高階氏は
退任後、西洋美術館の展覧会を見る時であっても
一般入場者と一緒にチケット売り場に並んで
ポケット・マネーできちんとチケットを買って
入場されていたそうです。

高階氏ぐらいの方だったら、
どこでも顔パス、あるいは招待券で
入ってしまうように思えましたので、
結構、驚きでした。

誠実で厳格な美術史家の姿が思い浮かびます。
このような方の著作だったら、
信頼して読めますね(^o^)v


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女が嫌いな女

2010.10.08.Fri.02:08
先週、近所のブックオフで
「女が嫌いな女」(文藝春秋)という
攻撃的なタイトルの新書が目に留まりました。
序文のこの言葉を読んで
おもしろそうなので
買う気になりました。


男同士は本来
お互いに無関心なものだが、
女は生まれつきの
敵同士である
(ショーペンハウエル)


女性が書くブログを読むと
おんな同士の姑嫁問題、職場問題などが
赤裸々に書かれていて
他人事のように楽しく読ませていただいています。
私は舌鋒鋭い彼女たちの表現力に
いつも圧倒されています。
そして下手にコメントして
彼女たちの怒りに触れないようにしています。
さわらぬ神に祟りなし~♪ですから。

「女が嫌いな女」の中で
やり玉にあがっている有名人に対する
一般女性のコメントも
なかなか鋭くて的確。

芸能人の顔と名前が
なかなか一致しない私でも
コメントを読むと、
誰だか分かってしまう。
具体例をいくつか記します。

歌手AHさん評
「あの般若のような顔を恐ろしくて忘れられない。
なによりも一番エコロジーから遠い所へいる女って感じ。
そばによるとプラスティックの匂いがしそう」

女優PIさん評
「シャネラーだが、
まったく似合っていない。
シャネルに申し訳ない気がする」

タレントMYさん評
「同じ間違い(不倫)ばかり繰り返す、
学習できない女の代表!
IQは高くても、
EQは限りなくゼロに近い
バカ女だと思います」

私は評の内容よりも
その表現力に感動しました。
なんの利害関係もないのに
ここまで言えてしまうとは恐れいります。
私が尊敬する
小林秀雄氏や吉田秀和氏のように
真理を言い当てているような気がします。
私はサッカーやクラシックや料理の感想など
ブログにいろいろ書きますが、
このような表現力を見習いたいです。

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古地図で江戸を歩く、そして「桜田門外ノ変」

2010.10.04.Mon.13:09


私は子供の時から
地図を読むのが好きでした。
行ったことがない
外国の都市の地図を読みながら、
街の様子を想像するのはとても楽しい。

外遊の前に、
街の構造を地図で読み解くのは
習慣になっています。
学生の時の読んだ
ケビン・チンチの「都市のイメージ」という本には
都市の構造を理解するには
5つの要素(パス、ランドマーク、ノード、ディストリクト、エリア)
があると書かれていますが、
ほとんどの場合、それが当てはまります。

はじめて行った外国の街でも
ほとんど道に迷うことはないです。
どういうわけか分かりませんが、
私は外国でよくよく道をきかれます(笑)
親切に教えてあげた後に
相手からサンキューといわれると、
“I am a stranger from Japan.”と言ってしまいます。

建築設計という仕事がら、
都市計画図や地形図、公図などに
接することも多いです。

地図に描かれている記号や図から
書かれていないさまざまな情報を
読み解くのは楽しいですね。

先日、T氏から「江戸切り絵図」
という本をお借りしました。
江戸と現代の東京を対照しながら、
その変化をみるのは楽しいですね。



偶然かもしれませんが、
10月16日から公開される
映画「桜田門外ノ変」の前売り券を買ったら
B4ほどの立派なブックレットがついてきました。
この中には、
この事変の経過を地図上で
古地図に記されています。
事変当日、水戸の侍が
どのような道すじをたどって事件を起こしたかが
古地図で分かるようになっています。
吉村昭氏の原作を読んでいましたが、
リアルに史実とその場所が一致すると
おもしろさが倍増します。

水戸の侍18人が、雪の降る日に
今の愛宕神社から出発し、
地下鉄二駅ほど歩いて桜田門へたどり着き、
大老・井伊直弼を暗殺したようです。
そして事変の後、大手町や東京駅近辺まで逃走し、
自刃したもの、捕えられたもの、
そのまま江戸を離れたものなどさまざま。

権力の中枢であった井伊邸と
現在の国会議事堂の場所がほぼ同じというのも
なかなか考えるところが大きいですね。
「権力の都市線」は昔も今も変わらず~。

10月16日に公開される映画では
それらがどう描かれているか楽しみです。
私もエキストラで出演しています(笑)



古い江戸の街には
たくさんのお掘りがあって、
ベネチアのような
「水の都」だったことがよくわかる。
水戸の街もそうだった。
もしこれが現存していたら、
もっと魅力的な街だったでしょうね。

広重が描いた浮世絵を思い出すと、
日本橋の真上に高速道路が走っている
無粋な景観がとても恥ずかしく思えます。
失ってしまった景観の代償は大きいです。

小網町や人形町のような
趣のある地名が
今の東京にも残っているのは
うれしいですね。

私が学生時代をすごした
神楽坂やその前の外堀の様子は
今と昔、ほとんど変わっていないのも
おもしろいです。

地下鉄・溜池山王駅の周辺には
本当に溜池があったようですね。
虎ノ門から赤坂までかなり大きい。

江戸にも「ギンザ」はありましたが、
そこには掘があって、
しっかりと「スキヤバシ」と記されている。
私は銀座4丁目の交差点のところに
数奇屋橋があった姿を知りません。
小学生のころ見た
日劇の姿だけがおぼろげにあるだけです。

東京もそれなりに
エキサイティングな都市で
おもしろいのですが、
ロンドンやパリのような歴史的な遺産を
街ぐるみで大事にする姿勢は
東京からはあまり感じられないですね。
江戸にあったような
河川、水、緑や坂道を活かした景観を
すこしでも取り戻してほしいものです。

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