高校生の演劇をみる

2017.07.17.Mon.13:20
昨日7/16、私の母校である日立一高の演劇部が
全国高等学校演劇大会@仙台に出場することになり、
予行練習を兼ねた壮行公演をみてきました。

演目は「白紙提出」。
思春期の高校生の葛藤と切なさを
笑いやギャグを交えながら演じていました。
高校生らしい瑞々しさが感じられました。
ダンス・シーンが効果的に使われていました。
女装が趣味の男子、その親友の男子を女子が演じるなど
ジェンダーに関しての問いかけもあったような気がします。

茨城演劇界の重鎮の壮行の言葉では、
脚本を書いた当時2年生の磯前千春さんが創作脚本賞を受賞し、
かつ首都圏の強豪校がひしめく関東大会で最優秀賞を同時受賞しての
全国大会出場というのは、茨城の演劇の歴史の中でもたいへんな偉業だそうです。
しかし本人たちの挨拶では
「好きな演劇を楽しく作ることが第一で、
賞はご褒美のようなものだった」
という謙虚なものでした。
全国大会@仙台でも、楽しんで演じてほしいと思いました。

アンケートには、たくさん書き込んできました。
私もこれまでさまざまな演劇をみてきたので、
なにか全国大会のヒントになれば…と思ったからです。
特に「笑い」や「ギャグ」の台詞は、
脚本から少し離れて、
その瞬間に生まれたようなフレッシュさや即興性のようなものがあれば、
さらによくなると思いました。
スポンサーサイト

萬斎|マクベス @水戸芸術館

2014.07.17.Thu.20:37
macb.jpg


■マクベス

■2014年7月12日(土)19時@水戸芸術館ACM劇場
■原作:ウィリアム・シェイクスピア
■翻訳:河合祥一郎
■構成:演出:野村萬斎
■出演:野村萬斎、秋山菜津子、小林桂太、髙田恵篤、福士惠二

先日、水戸芸術館で世田谷パブリックシアター製作の
「マクベス」を見てきました。
上演が終わって、まず思ったのはこのひとこと。

Less is more.
(少ないほど、豊かである。)

これはシェースクピアの言葉ではなく、
20世紀を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエのものです。
複雑なものをシンプルに表現することは難しいと私は考えていますが、
それを実現したのは野村萬斎氏が演出した「マクベス」だったと思います。

まともに上演したら3時間ぐらいかかる芝居を
休憩時間なしの90分に圧縮されました。
コンパクトにする、つまり多少の省略があったにせよ、
部分を見せることで全貌を想像させるに十分な内容だったと思います。
しかも、演じるのはたった5人だけ。
それでも、何か足りないとは全然感じられません。
逆に様々な工夫が足されていました。

役者さんは、マクベスとマクベス夫人以外は、ひとり二役以上。
舞台装置のきわめてシンプルで最小限のものしか使いません。
舞台の切り替えは暗転なしできわめてスピーディ。まさに早変わり。
衣装は、モダンな和装。

芝居の内容は、はじめて「マクベス」をみる人でも
きわめてわかりやすい演出になっていました。
物語は、王位を争う下克上です。

あらすじは、
スコットランドの将軍マクベスは、夫人と共謀して王を暗殺して、自分が王になる。
しかし王位についた後のマクベスは不眠、夫人は夢遊病で苦しむ。
イングランド軍が攻めてきて、マクベスは
「女が生んだものには自分は倒せない」という予言を信じていたが、
攻めてきた敵将は「私は母の腹を破って生まれてきた」(つまり帝王切開)と告げ、
マクベス家を滅ぼす~
という感じでしょうか。

芝居の動作や台詞まわしは
狂言師の野村萬斎氏の演出だからでしょうか、
どことなく様式化された美学が感じられます。
それが全体的に物語りの進行が能動的というか展開がはやく、
物語が疾走していた~という印象を持ちました。

それと、役者さんたちは和装だったので、
私は物語の下克上的な性質によって戦国時代を思い出させます。
それが、どことなく通奏低音のように無常観を呈していたように思われてなりません。

私はあまりシェースクピアの演劇には詳しくないのですが、
それでも私が知っている有名な台詞を聞くと
「ああ、自分はシェースクピアを見てるんだぁ~♪」実感しましたよ~w。

「きれいは汚い。汚いはきれい。」

「マクベスは眠りを殺した!」

「人生は歩きまわる影法師、あわれな役者だ。」

マキコマレーノ~リストランテ・コメディ魔笛風

2009.09.05.Sat.11:05
金曜の夜、水戸芸術館ACM劇場〈9/4~6)で
オリジナルの喜劇をみてきました。

『マキコマレーノ!!』
台本・演出 長谷川裕久
リージョナル・シアター+水戸市民演劇学校公演


(あらすじを抜粋)
ここはイタリア系移民の街。
恋の生まれるダウンタウン。
大繁盛する「マキコミーノ」は、
夜だけ営業のピッツァの美味しいリストランテ。
女主人サンドラは本格的なイタリアン・ナイト・クラブを目指している。
順風満帆なサンドラだが、ただひとつ心に刺さったトゲは、
通りの端に義理の弟ザラストロが開いた昼しか営業しない
ピッツァリア「マキコマーレ」だ。
ザラストロは、サンドラの父ジュゼッペが
幻のメニュー<トワイライト・ピッツァ>のレシピを
伝えたかもしれない唯一の男なのだ。
サンドラはピッツァ職人に憧れる自分の娘ラウラに、
ザラストロの店で働きレシピの秘密を探ってこいと言うのだが・・・。
それから半年後、街の広場に一人の探偵、通称グッドラックが現れる。
グッドラックはサンドラからある依頼を受けていた。

口笛とサックスのコール&レスポンスのなか、
幻の<トワイライト・ピッツァ>をめぐる恋の物語が、
大都会の片隅を舞台に、いま始まる!レシピの秘密とは一体?

このお芝居の予告編がyou_tubeにありました。
http://www.youtube.com/watch?v=YwW4e2JCu6U
↓↓↓↓↓↓




このコメディは、地域演劇の活性化を目指した
「リージョナル・シアター」の第一弾のオリジナルの舞台です。
水戸市民演劇学校、水戸子供演劇アカデミーの卒業生、
地元劇団の役者さんの協働でつくられたもの。
確かに役者さんたちは楽しそうに演技していました。

コメディ「マキコマレーノ」には
芝居というだけでなく、、
コメディの要素、踊りの要素、台詞の速度感や間合いなど
役者さんに求められるいろいろなものが含まれていて
なんでもアリーノという感じです(笑)
演劇教育のカタログを網羅してあると言ってもいいでしょうか。

プロの役者さんたちと比べると、
確かに彼らはアマチュアの延長線上にあるので、
発声や演技力には差があるのは仕方がないにしても、
それでもなかなか立派な舞台だったと思いました。
この中から本格的に役者を目指す
「将来の人材づくり」の要素も
このシアターの趣旨にあるはずだと思いました。

私がいちばん感心したのは
長谷川裕久氏による台本でしょうか。
なかなかよくできていると思いました。

モーツァルトの歌劇「魔笛」から想を得たとプログラムにありました。
このオペラはクラシック好きの私にとっては、
長年、聴いたり見たりしてきたものです。
奇しくも9月4日は「クラシック音楽の日」だったようです(笑)

「魔笛」に登場するザラエストロだけが、
「マキコマレーノ」の登場人物にありました。
彼は物語の最後に重要な役割を果たすことは
まちがいないだろうと思っていました。
そして、
芝居からは、「魔笛」に出てくる
タミーノ、パミーナ、パパゲーノ、パパゲーナ、
夜の女王と3人の侍女、3人の童子、モノスタトスに相当する
登場人物が誰であるかはすぐに分かるので、
全体的な物語の流れはなんとなく予測できました。

しかし、
松本清張のように、
物語の中にいりいろな伏線を張って
結末にサプライズの要素をつくっていたり、
「魔笛」だけでなく「水戸黄門」的なオチ(笑)を挿入したり、
そしてミュージカルの要素を取り入れたりと、
なかなか工夫がみられました。

魔笛風ピザを、水戸のリストランテで
楽しくいただいた気分でした。

私の希望としては、
このオリジナル作品を数年後に
再演出で上演してもらえたらと思いました。



私のブログを読んでくれた方、
ここをクリックしていただけると励みになります。
よろしくお願いします。
↓↓↓↓↓↓
人気ホームページランキングへ

新規モニター登録


続きを読む "マキコマレーノ~リストランテ・コメディ魔笛風"