懐かしの半ちゃんラーメン

2017.11.14.Tue.11:04
私が学生のころ、神保町の古書街へ行くのが楽しみでした。ここには工学系、芸術系といった専門に特化した古書店があったし、新書本や文庫本も数冊100円程度で買えました。私は神楽坂のキャンパスから神保町まで25分程度歩いていました。往復の電車代を浮かせると、あるお店で食事がしやすくなるからです。それは神保町の交差点からちょっと水道橋へ進み、路地を入っていったところにあります。しかしいつも店頭には行列ができていました。その名は「さぶちゃん」。ここの名物は半ちゃんラーメン。ラーメン1杯と半量の炒飯のセット。この2:1という黄金比は鉄板ですね。安くて美味しかった。そして満腹の幸福感。お金がない学生にとっては有り難かったです。単品で注文したら、そこそこの味かもしれませんが、セットに食べると相乗的に美味しく感じるのが不思議でした。都内には似たようなセットを出すお店がありましたが、ここが元祖でかつダントツで好きでした。わが青春の味。社会人になってからは足が遠のいてしまいましたが、今、調べたら、休業しているらしい。

私が「さぶちゃん」のことを思い出したのは、福島県いわき市小名浜の漁港にある大衆食堂Cで、ひさびさに半ちゃんラーメンを食べたからです。街は閑散としていましたが、ここだけは人気店らしく賑わっていました。店頭と店内も、思いっきり昭和っぽい風情です。長年、漁港で働く労働者たちの胃袋を満たしてきたのでしょう。メニューはいろいろあるのですが、ほとんどの人が半ちゃんラーメンを食べているようでした。釣られて私もオーダー。
正確に言うと、お店では、「ラーメン+半チャーハン」という表示になっています。

ラーメンのスープは、豚骨と鶏ガラの醤油味。野菜の甘みもアリ。ちょっとコッテリ。
具は大きめのチャーシューとメンマと蒲鉾海苔。
麺はやや縮れた中細。

ここの半ちゃんラーメンは、初めて神保町のさぶちゃんを訪れた時ほどの衝撃はありませんでしたが、それなりに美味しかったです。ここも単品で食べるよりも、セットにするとその美味しさが相乗的に美味しくなる気がします。私なりに、その理由を考えてみました。

①ラーメンと炒飯の比率2:1が絶妙。
デザートや甘味が女子の別腹を満たすことはよく知られています。男子にとってラーメン1杯ではちょっと足りない。でもラーメン大盛りにするなら別のものを食べたい。半量の炒飯を組み合わせると、男子が満足できる適量なのかもしれません。

②「野生」の感覚を思い出させる食感
蕎麦やラーメンなど、あまり上品ではないけれどズルズルと麺をすすり上げる時の喉越し感はなんとも言えません。めしも、箸ではなくスプーンでお腹にかき込む感覚は独特のものがあります。ガツガツと食べる感覚って、野生に戻ったような快感があると言えないでしょうか?『野生の思考』を著したレヴィ=ストロース先生に怒られそう(笑)

③お得感
セットにすることで、安く感じるお得感が美味しく感じさせる魔法になっているのか?

まあ理由はどうであれ、美味しく食べられるのなら何でもアリなのでしょう。

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サッカーと銀杏の日曜日

2017.11.13.Mon.21:59
昨日(11/12)は好天の日曜日、私はJ2水戸ホーリホックの応援にKsスタジアムへ行ってきました。J2の試合は日曜日に開催されることが多く、いろいろ所用と重なってしまい、今季はあまりホーリーホックの応援に行けませんでした。今季の水戸は俊足のストライカー前田選手らの活躍で、中位をキープしています。その日の相手はモンテディオ山形。山形の監督は元水戸監督の木山氏。彼は水戸のことをよく知っているので、スカウティングも緻密にやってくることを予想していましたが、案の定、水戸の持ち味である走力とアグレッシブさを出させない戦術をとってきました。水戸の強力2トップへのパスの出処の選手への執拗なマークと、全体的にポゼッションをすることで水戸のカウンターを受けない戦法。山形は前半に水戸のミスに乗じて獲った先制した後は、典型的な逃げ切りサッカーでした。内容的には完敗。ホーム最終戦ということで、7500人ぐらいの観衆。スタジアムもよい雰囲気だったので、残念でしたね。

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15時に試合終了。このまま帰宅するのは残念すぎるので、銀杏で有名な県立歴史館に立ち寄りました。ピークをちょっと過ぎてしまった感じでしたが、それでも青空に黄色に染まった銀杏はなかなかキレイ。上方からチラチラ、葉が鳥のように舞っていました。ここもなかなかの人出。私、人混みが苦手なので、写真をパラパラ撮って退散してきました。
以前、短歌の会に参加した時、銀杏を詠んだ有名な歌を教えてもらったことを思い出しました。

金色の
ちひさき鳥の
かたちして
銀杏ちるなり
夕日の丘に
(与謝野晶子)

比喩と倒置がたくみですね。
こんな歌を詠んでみたいw。

日曜日の心境を、なぞかけするなら、
ホーリーホックの敗戦とかけて歴史館の銀杏と解く…、
そのこころは、「散り具合が月とすっぽん」
という感じでしょうか。

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井之頭ゴローごっこ @鹿島編!!!

2017.11.10.Fri.10:18
先週、鹿嶋市へ行ってきました。鹿島アントラーズの試合がない日に鹿嶋市を訪れるのは異例中の異例です、その目的とは、鹿嶋市で井之頭ゴローごっこをするためです。2012年に放送された夜食テロ番組『孤独のグルメ・シーズン1』で紹介された豊島区東長崎にあった定食屋が閉店し、鹿嶋市へ移転したという話を、アントラーズを応援している仲間から教えていただき、そのお店を訪れる機会を待っていました。アントラーズの試合がある日は道路が混むので、できれば試合がない日に行きたいと思っていました。

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当日の午前中は、まず久しぶりに鹿島アントラーズのクラブハウスを訪れました。私が着いた時間はちょうど紅白戦をしていました。手加減なしの真剣なゲームでした。直近の浦和レッズ戦は、リーグ優勝への大一番だったので、緊張感で張りつめた雰囲気。ちなみにその試合は1-0で鹿島の勝利。この試合を観戦したのは言うまでもありません。あと1勝または2位の川崎フロンターレが負ければ、鹿島アントラーズの連覇が決まります。練習が終わったのはちょうど12時前。次は私のゴローごっこの時間です。

その店はアントラーズのクラブハウスから7~8分のところにあります。東京では定食屋を名乗っていたけれど、鹿嶋では洋食屋になっていました。店内はそれなりに賑わっていました。地元の方々に愛されるお店になっている感じでした。壁には、ゴロー(松重豊氏)や原作者の久住氏のサインなどが飾ってあります。この店が43年間、東長崎にあったという定食屋にまちがいない。

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私は、ゴローが食べた「生姜焼き目玉丼」を注文しました。
ご飯としょうが焼きの間に千切りキャベツがはさんであって、生姜焼きの甘めのタレが染みています。頂上には、半熟目玉焼きが2個分のっています。あるようでなかった生姜焼き目玉丼。しかも安い。抜群のコスパ。高くて美味しいのは当たり前。安くて美味しいものほど魅力的なものはないです。

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食べる時は、スプーンで半熟目玉焼きを崩し、卵黄のソースがお肉やご飯に絡ませて食べました。たしかゴローも同じように食べていました。はじめて食べたのに懐かしい味。これぞ!B級グルメという感じです。
動画が配信されているので改めて見てみました。番組ではゴローはこの他に肉じゃが・ポテトサラダ・ソーセージフライを注文していました。あれだけ食べて1,030円w。「夢のような時間だった」とつづやいていました。その気持ち分かる。

鹿嶋市というロケーションにあるためか、鹿島アントラーズのファンクラブの会員証を提示するとソフトドリンクがサービスになります。私が入会しているのは言うまでもありません。コーヒーをいただいていると、隣りのテーブルの妙齢の女性がプリンを注文していました。つい「わたしも!」とオーダーしてしまったw。

井之頭ゴローごっこが、私の地元でできるとは、夢にも思いませんでした。嬉しい!

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松田華音|ピアノリサイタル @東京オペラシティ

2017.11.07.Tue.11:30
10月30日、所用で上京した日の夜、東京オペラシティで松田華音さんのピアノ・リサイタルを聴いてきました。東京から日立へ帰宅してから、とりあえずファースト・インプレッションとして以下のようにツィートしました。

「松田華音ピアノ・リサイタル@オペラシティ。組曲「展覧会の絵」が幻想曲のように聴こえてきた。随所に現れるプロムナードはライトモチーフ的。ロシアの地平や原野が透けてみえた。彼女の演奏には言葉があった。ピアノの箱を豊かに響かせる強奏、隅々まで行き渡る弱音、まさにロシアピアニズム。」

リサイタルから1週間、ちょっとバタバタしていましたが改めて感想を記します。
ちなみにプログラムは以下のようなものでした。

■松田華音|ピアノ・リサイタル
■2017年10月30日(月)19時
@東京オペラシティ・コンサートホール

♪チャイコフスキー(リスト編):ポロネーズ~「エフゲニー・オネーギン」
♪プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」より10の小品Op.75
【休憩】
♪ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
【アンコール】
♪ムソルグスキー:古典様式による間奏曲
♪パッヘルベル/藤満健:カノン

私ごとですが、ロシア・ピアニズムへの関心が最近かなり高くなっています。もともと旧ソ連時代の代表的ピアニスト、リヒテルやギレリスは大好きでしたが、ロシア・ピアニズムという大きな括りで考えたことはありませんでした。昨年、mixiでお世話になっている音楽通の方から教えていただいたピアニスト・原田英代が著した『ロシア・ピアニズムの贈り物』(みすず書房)を読んでから、ロシア楽派の独特の響き、語るような音楽にじっくりと耳を傾けるようになりました。その奥深さに惹かれ、ロシア系のピアニストのリサイタルへ足を運ぶことが増えました。ちなみに最近、聴いたのはエリソ・ヴィルサラーゼ、イリーナ・メジューエワ(2回)、前述した本の著者で名教師メルジャーノフに師事した原田英代。そして今回は6歳からロシアへ留学していた松田華音さんとなりました。

最初の演目、エフゲニー・オネーギンのポロネーズの冒頭ファンファーレを聴いた瞬間、ああロシアの音だ…と思いました。濁りのない壮麗で豊饒な強奏は鍵盤を叩くというよりも、ピアノを木の箱として鳴らしているという感じ。と同時に、キレのあるポロネーズのリズムをチラ見してもらうことで、「ショパンのポロネーズも上手に弾けますよ」という彼女からのメッセージが付いていたかのようでしたw。

一方で、プロコの「ロミ・ジュリ」は金属的な強奏と、官能的な弱奏が印象的でした。私は松田さんの背面上部の2階バルコニー席で聴いていましたが、とても軽いタッチなのに大きな音がよく響いていましたし、弱音はホールの隅々まで行きわたっていましたね。左手のバスは沈むような深い音、右手は宙を舞うような伸びやかさ。そして彼女の背中がバックリと開いた青のドレスから見えたのは、引き締まった背中の筋肉。重量奏法を弾いていることは明らか。

「展覧会の絵」の冒頭のプロムナードのところ、ロシアの民謡風の素朴なメロディの抑揚と韻律が心に残りました。最初の3小節は独唱、次の3小節はアンサンブル、次の3小節は合唱へとメロディが引き継がれているような弾き方から祈りに近い「言葉」が聴こえました。まさに音符から意味を見出し、それを言葉に置換して弾かれているかのよう…。この曲が生まれたきっかけは、ムソルグスキーの親友だった建築家の遺作展でみた様々な絵画の印象だったので、“組曲”とされていますが、私は人の心の動きを映し出したような“幻想曲”のように感じられました。曲中、何度も繰り返し出て来るプロムナードのフレーズはワーグナーのオペラに見られるライトモチーフのようでした。ムソルグスキーの魂の幽体離脱?おそらく松田さんなりの文学的なイメージが「展覧会の絵」に重ねられていたのはまちがいないでしょう。私はロシアの凍土とその地平のイメージが通奏低音のように流れていたように感じました。

それとプログラムに意図を感じました。前半の2演目の原曲はオーケストラのためのものです。「エフゲニー・オネーギン」はチャイコフスキーの代表的なオペラだし、「ロミ・ジュリ」も有名なバレエ曲です。漫画「のだめカンタービレ」が映像化された時に指揮者シュトレーゼマンのライトモチーフのように使われていました。一方で後半の「展覧会の絵」はピアノが原曲であるにも関わらず、ラヴェル編のオーケストラ版の方が有名になってしまっています。
これは私の推察ですが、松田さんはオーケストラでお馴染みの曲をピアノで演奏することで、ピアノの可能性や多様性を感じ取ってもらいたいという意図があったのではないかと…。私はそのことは十分に成功していたと思います。ピアノでオーケストラを演じていました。
もうひとつ、3曲通じて感じたことは、通奏低音のように「鐘」のような音がゴーン・ゴーンと響いていたような気がしたこと。楽譜にはない音なので不思議でした。これはちょっと謎ですが、私が想像するにはいわゆる「オーバートーン」のようなものでしょうね。

アンコールの2曲目は、パッヘルベルの有名な「カノン」をリスト風に超絶技巧に編曲したものでした。重たい曲をずっと聴いてきたので、シャーベットのような涼しいな軽めの曲を耳が欲していたのですが、濃厚な生クリームが利いた曲をもってきました。「華音」という音楽をすることを運命づけられたお名前にかけた「カノン」が彼女の名刺代わりなのでしょうか。

もし次に松田さんの演奏を聴く機会があるなら、ハイドンやモーツァルトを聴いてみたいと思いました。ロシア音楽のような感情が詰まった音楽ではなく、それらよりもずっと素形の音楽です。楽譜から何を読み取り、どう言葉にしてくれるのか?

私は松田さんの演奏から、ロシア・ピアニズムを根とした「大樹」が伸びつつある印象を持ちました。彼女はロシアの奏法を十分に体現できる力を持ち合わせていると感じました。次のステージは、さらなる音楽の高みへのアプローチでしょうね。それに必要なのは人生経験とさらなる研鑽でしょうか。まだ二十歳そこそこですからね。期待しています。

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鹿島アントラーズ、J連覇と通算20冠目まであと1勝

2017.11.06.Mon.15:06
昨日、カシマスタジアムでサッカー観戦でした。
鹿島アントラーズは宿敵・浦和レッズを1-0で撃破しました。
レアンドロのゴールは、相手ゴールキーパーの股抜きでしたね。
あと1勝でリーグ優勝のところまできました。
そしてJ通算20冠目(^o^)v

https://www.youtube.com/watch?v=jhBgsSdERWI